白川の里の実践ブログblog

「指導」する側、される側

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 私は現在、主任介護支援専門員更新研修を受講させて頂いております。

 研修はグルーワークを中心に行われており、毎回グループメンバーそれぞれが持ち寄った事例の中から一例を選び、主任介護支援専門員としての指導の視点や課題、今後の取り組み等についてグループで検討を行い、学びを深めています。

 研修の目的のひとつは「指導」を学ぶことですが、私自身「指導」についてその意味を理解しているのだろうかと疑問を持ち、「指導」の意味を調べてみると

「技術習得・能力向上・ルール遵守など、特定の目的向けて、教えたり導いたりすること」や「短時間で目的をたっせいするため、コツ・ポイントを教えて導くこと」とありました。

 そして、「指導」の意味を知り、毎月頂く給料明細の最後に記されている言葉についても調べてみたくなりました。

やって見せて言って聞かせてやらせて見て、ほめてやらねば人は動かず

という山本五十六の名言です。

「人に何かを教える時は、先ずは自分が率先してやってみせて、やった後にはしっかりと説明して聞かせて、実際にさせてみる。実際にさせてみたあとには、相手を褒める。相手を褒めるすなわち肯定してあげることが、自信を持って仕事に取り組む原動力となる。」

なるほどなぁ~と納得です。

 私自身、どんな小さなことでも、褒められたら嬉しいし、よし!次はもっと頑張るぞ!という勇気ややる気を貰い、前向きな気持ちになります。

 私はこれまで、この名言は指導者の立場にある方々に向けた言葉なのに、なぜ全職員向けのメッセージとして載せられているのかなと疑問に思っていました。

 しかし、「指導」する側もされる側も、この名言の極意を知っていることで、指導する側は実のある「指導」ができ、指導される側は素直に「指導」を受け入れ、指導された事が実践へと繋がっていくのだなと認識を新たにすることができました。

 そしてこの名言は、

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。

 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。』 と続くそうです。

 8月下旬から始まった研修ですが、今月中旬に最終日を迎えます。

 全48時間(8日間)という長い研修でしたが、今回の研修を通して学んだ多くのことを、日々の仕事に活かせるよう、これからも自己研鑽に努めて参りたいと思います。

                          居宅介護支援事業所 介護支援専門員 西 幸子