2011年、東日本大震災から10年の月日が経ちました。
テレビで見た津波などの映像が、今でも鮮明に思い出され胸の締め付けられる思いがします。
その当時、私は2歳の子を育てながらの妊娠後期。
映像を見て不安になっていた時、知り合いからブータン国王の言葉を紹介してもらいました。
「世界一幸せの国」と呼ばれて有名となったブータン王国。
国民の内面的な幸福度であるGHN(国民総幸福度)を高めることを推奨する「幸せの国」です。
国旗に「雷龍」が描かれている国でもあります。
ブータン国王が2011年の東日本大震災後の11月、福島の小学校へ訪れた際のメッセージです。
『龍は何を食べて大きくなるかを知っていますか?
龍は経験を食べて大きく成長するのですよ
私一人ひとりの中に「人格」という名の龍が存在しているのです
その龍は、年を取り、経験を食べるほど、強く、大きくなっていきます
人は、経験を糧にして、強くなることができるのです
そして何より大切なことは、自分の龍を鍛えて、きちんとコントロールすることです』
出典「ワンチュク国王から教わったこと」ペマ・ギャルポ著
10月からユニットリーダーとなり、戸惑いを隠せず不安な気持ちの中、この話をふと思い
出しました。リーダーとなり更に新しい経験を積ませて頂く中で、私の中の龍を大きく強く成長
させられる機会です。
ご入居者、ご家族、ユニット職員、他職種の職員と過ごす貴重な時間の中での経験を糧にして、
自己研鑽に努めながら西館一丁目で、白川の里で、日々成長し精一杯ケアに努めていきます。
西館一丁目 ユニットリーダー 江藤 有沙