コロナにかかって思ったこと
先日私と家族はコロナにかかってしまいました。
ちょうど1か月前のことです。
仕事から帰ると、父から「姉ちゃんが熱が出て喉が痛いらしい・・・」と知らされました。めったに病気しない姉がいきなりの症状だったため、コロナで間違いないだろうと思いながらも、検査結果がわかるまでは「コロナじゃありませんように」と祈るような気持ちでした。
翌日、姉はやはりコロナ陽性が判明、症状がなかった父も陽性となりました。幸い、私自身はその時点では陰性でしたが、まだどうなるかわからない状態・・・。
その時一番に思ったことは、「ご入居者にうつってませんように!!」ということに加えて、
「仕事をどうしよう。コロナで大変な時に皆に迷惑をかけてしまう・・・」ということがずっと頭を巡っていました。今思えば薄情なことに、姉と父の心配は二の次の私でした。
コロナ陽性がわかり、申し訳ない気持ちで施設に連絡すると、上司や同僚たちからは、
「大変だね。こっちは大丈夫だから。気にしないで!」
「お父さんとお姉さん大丈夫?看病に専念してあげて」
「謝ることじゃないから、お互い様だよ」
と気遣ってくださる多くの言葉が返ってきました。
その後、結局は自分も陽性になってしまい、合計2週間の休みになってしまいましたが、
「こんな機会めったにないからゆっくり休んで」
「何かできることがあったら替わりにするので大丈夫ですよ」と変わらず温かい言葉の数々・・・。
たくさん励ましの言葉に支えられながら、
「くよくよしてもしょうがない。できることをするしかない」と割り切り、療養に専念することで何とかその後を乗り切ることができました。職場の仲間には本当に感謝しかありません。
いつ終わるかもわからないコロナ禍の中、ご入居者にうつさない様に一人一人が緊張感を持って働いていますが、今はいつ誰が感染してもおかしくない状況です。日々、そのような状況を見ているので、1人休んでも大変なことは身にしみてわかっていますが、それを感じさせないように「大丈夫だよ。お互い様」と言い切れる白川の里の『利他』の精神はすごいなあと思います。私も、迷惑をかけた分をこれからの仕事で皆に返せるように、より一層頑張っていきたいと思うと共に、誰か相手を思いやることで自分も幸せになれるという、
「自利利他円満」という考え方を伝えていかなければと決意を新たにしました。
施設福祉課課長補佐 森園 順子