3月中旬。

吹く風に春の気配を感じながら、白川の里入口に植えられた、桜の木の開花を今か今かと待ちわびていた頃の話です。

 

いつものように桜の枝を見上げ・・・

ふと、足元の地面に目を落とすと、つつじの植え込みの間に、何本も連れだって芽吹いている「つくし」を見つけました。

「つくし」はまるで「ここにも春があるよ！」と言わんばかりに、朝の日差しを受けて、キラキラ☆と輝いていました。

 

私はその時、目先のことに気を取られ、一喜一憂していた自分に気付かされました。「つくし」は地下茎でしっかりと地下に根を張り、春を待ちわびたように芽を出し、やがて「スギナ」へと成長します。

　私も、台地にしっかりと根を張り、栄養を蓄えつつ、少しずつ成長して行きたいと思います。そして、日常の小さな変化にも気付ける、余裕と感性を忘れずに、仕事を続けて行きたいと思います。

 

居宅介護支援事業所　介護支援専門員　西幸子