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コロナ感染から、、、

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コロナ感染から、、、

5月8日より、コロナ感染症が5類になり、マスクを着用している人が少なくなってきました。コロナ感染症が流行りだして約4年、外に出るときはマスクを必ず着用し、アルコール消毒液を欠かさず持ち歩いています。

ご入居者にうつしてはいけない、持ち込んではいけないと強く思う気持ちがあるからです。そのおかげで、1度もかからず、「私はコロナに感染しない」と過信していました。

しかし、先日、職員の陽性がわかると、その2日後にはご入居者にも感染していました。今までとは違い、感染力が増しており、あっという間に感染が広がってしまいました。

「今までが、感染が広がらず奇跡だった」と自分を励ましながら、ご入居者の方が発熱をし、きつそうにされている姿に「あーしとけばよかった。こーしとけばよかった」と悔しさと情けなさがあふれてきます。「ご家族も心配されているだろうな。」とご家族の顔も浮かび、「どうか1日でも早くご入居者が元気になってほしい。1日でも早く収束してほしい。」と願うことしかできませんでした。そんな中、私、他数名、職員も感染してしまいました。

感染対応中は、副施設長はじめ、介護トレーナー、介護支援専門員、介助員、機能訓練指導員と一緒に感染対応に入って頂き、心強さが増しました。

また、勤務表の調整、ご家族への連絡、感染対応物品の準備、保健所とのやり取り等、現場で見えないところで動いてくれていた職員の方も大勢おり、「頑張って。」と差し入れもたくさんいただきました。

また、介護事業指導課から、ガウン着脱、手洗い、アルコール消毒、環境整備等まで感染対応について細かく指導して頂き、なんとか感染を食い止めることができました。

感染していたご入居者、職員の療養期間が明け、やっといつもの日常に戻ってきています。

ご入居者のいつもとかわらない表情や笑顔をみていると、「本当に元気になって下さってよかった。」とうれしくなります。大変ご心配をおかけしたのにも関わらず、ご家族からも「どこにいてもかかりますよ。これは仕方ないこと。職員さんが大変だったですね。下山さんは大丈夫でしたか」と温かい言葉をかけて下さるご家族もおり、涙が出るほどうれしかったです。

今回、コロナ感染により多くの事を学びました。日ごろから、安心・安全を心がけご入居者の生活をチームで支えていますが、今回の様に、それが崩れそうになった時にすぐに助けてくれる、心強い仲間がいること。また、面会も十分に出来ず、ご心配をかけている中でも、私たち職員を気遣って下さるご家族がいること。その方たちに、何事に対しても誠心・誠意で返していきたいと思います。

今後も日ごろからの感染対策を行いながら、コロナ等の感染症と付き合っていかなければなりません。その中で自分たちが出来る事を実践しながら、ご入居者の笑顔を守っていけるように、チームケアで行っていきたいと思います。「たくさんご心配をおかけしました。また、本当にいつもありがとうございます。」

                           西館1丁目 フロアマネージャー 下山