年度末が近づいてきました。
前回のブログでもお伝えしましたが、小学校に入学する利用者さんが児童発達支援から放課後等デイサービスに切り替わる時期となりました。また、支援学校高等部を卒業する方で障害福祉サービスを利用する方も、私たち相談員が計画を立てていく必要はある為、この時期は相談員たちの気持ちがバタバタとなり落ち着かなくなります。
毎年の事なので分かってはいるのですが、バタバタとなる気持ちは変わらないですね。
本人さんの意向を確認しながら計画を作成することになりますが、すべて意向に沿うことは出来ない事もあります。以前、高等部を卒業する方の支援に入った際に、本人さんの意向としては一般就労だったのですが、複数の実習を通して就労継続支援B型事業所の利用が妥当との判断になったことはあります。これは、実習した際の評価を踏まえ学校が妥当と判断しているのですが、私自身も実習先での様子を見学し学校と同じ考えになりました。本人さんはその結果を受け入れることが出来ず就労継続支援B型事業所の利用について頑なに拒否していました。保護者さんも本人さんをなんとか説得しようとしたのですがなかなか受け入れてもらえず、本人さんと私が話し合いを行ったことがあります。本人さんは泣きながら就労継続支援B型事業所の利用について「イヤです」「行きたくない」と言われていました。理由を聞いて本人さんの気持ちを理解することは出来ましたが、卒業を目前に控えている事もあり、本人さんとじっくりお話を行いなんとか就労継続支援B型事業所の利用を承諾してくれました。この時本人さんからは「3ヶ月だけ」との言葉もありましたが、私から「3ヶ月では評価することは難しいので、6ヶ月は通って欲しい」と伝え、本人さんも納得され就労継続支援B型事業所の利用を開始しています。利用開始当初は、まだ気持ちに折り合いをつける事が出来ていなかった事もあり、他の利用者さんと打ち解けることは出来ていなかったのですが、月日が経つと他利用者さんと会話するようになり笑顔も多く見られるようになりました。その後、事業所さんから高評価を頂き、別の場所に送り出すことが出来るとの見立てもあり、一般就労に向けて取り組んでいるところです。本人さんは、自分の思いが叶えられるかもしれないとの思いから、今はとても輝いています。
本人さんの意思決定支援について考えると、思いを達成する為に何が出来るのか考えさせられるケースだったと思います。思いをすぐに叶えることは必要だと思いますが、叶える為に私たち相談員に何が出来るのか、これからもしっかり考え関わっていきたいと思います。
相談支援センターいちばん星 山田