若草学園の実践ブログblog

私たちが出来る事

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 私が考える“ひとりのいのちにみんなで寄り添う”とは、年齢または個々に応じた支援を行うことであると思います。高学年になると周りと自分が違うことなど感じ始めてきます。クラスのお友達と自分を比べ、自分はみんなより劣っていると感じ、お友達との関わり方に悩みます。事業所を利用されているお子さんで、お友達とうまく関わっていくために関連する本を借りたり、学習で少しでもみんなに追いつきたいという気持ちがあるため、わからないところは質問して聞く努力をしている方がおられます。そのお子さんは、“学校という場は自分にとって勉強をするところ”だと話していました。その時私は、お子さんにとって学校生活、日常そのものが人との関わりによってよりよいものになれば、学校に行く目的が“お友達と遊びたいから”という考えにもなればいいなと感じました。

お子さんに対して私たちに出来る事は、お子さんにとって心を落ち着かせることができる場所、人になることであると考えます。自分のことを理解していても止められない、パニックになりどうしていいのか分からない、そんな困り感を事業所にて学んでいくことができるように支援することが私たちの仕事であると思います。まずはお子さんの言ったこと、気持ちを受け止め、話をしっかり聞いたうえで一緒に考えること、一緒に何かをする、考える事が寄り添うことなのではないでしょうか。お子さんの中には、自己肯定感が低く“自分なんて”と思っているところがあります。ひとつひとつのやりとり、行動においてどんな些細なことでも褒めることによりスタッフもともに成長するその過程が必要なことではないかと思います。以上が理念に対する私の考えです。

 

若草学園 通所部 児童発達支援センターおひさま

放課後等デイサービス  (金子)