若草学園の実践ブログblog

ひとりの命にみんなで寄り添う

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 放課後等デイサービスくまぽこで、お預かりしている児童・生徒の方には発語がない方がいらっしゃいます。

 ある児童も発語がありませんが、こちらの声かけの意味を理解され自分の欲求を身ぶりで表現しコミュニケーションをとっていましたが、やり取りがうまく出来ていないのではないかと思うようになりました。こちらの声かけを嫌がる様子が多くなり、児童の欲求が通る様子が多くなっていたからです。

 そしてくまぽこでは見られない様子をお母さんから伺いました。自宅では、「おいしい」など単語を発したり余暇に聴いている童謡の歌詞のフレーズを歌ってみたりされ、学校では挨拶の時お辞儀をするようになり先生から大変喜ばれたとのことでした。

 そんな家や学校での姿をきき、児童とのコミュニケーションのあり方を考えていました。声かけなどの関わり方を考え、プログラム活動や外出などをすごしました。すぐ変化はありませんでしたが、さよならの挨拶でお辞儀をしてくれるようになり、余暇には歌詞のフレーズを口ずさむなど変化が表れました。少しずつくまぽこでリラックスした姿や職員とのコミュニケーションが良く取れてきました。これからも気持ちの表現を発信し受け取れる関係性を築いていきたいです。

 

          若草学園 通所部 放課後等デイサービスくまぽこ I.T