この若草児童学園で働いて、10年が過ぎました。
長かったような、短かったような…という思いです。
思い返すと、色々な思い出があり、大変だった事もたくさんあるのですが、不思議と楽しかった思い出ばかりが思い浮かびます。
大変だったことも、今では笑い話!!それだけ、この仕事が充実しているという事なのではないかと再確認しました。
最近、学校に行きたくないと言い出した中学3年のRくん。
しばしば、起きれず学校に遅れたり、休んだりする事も出て来ました。
職員はあの手この手で促し、励まし、話しをし、それでもなかなか心の内を話してはくれません。
そんな時に、家に帰りたいと言いました。
お母さんに会いたいのはわかりますが、思春期まっただ中!それを普段なかなか態度には出しません。
しかし、お母さんが一番。帰省して、お母さんからの励ましの言葉をお願いしました。
1泊の帰省でしたが、帰園すると何だかすっきりした表情。
特に何も聞きませんでしたが、次の日は、朝早く起きて、変わらず登校出来ました。
入所している子ども達は、それぞれ色んな不安と葛藤していると思います。家庭から離れている寂しさもあるでしょう。それでも、できるだけ家庭的な雰囲気作りに努めながら、そして、家族との連携を取りながら、子どもの気持ちに寄り添って支援していく事の大切さを改めて感じました。
入所部 松村