若草学園の実践ブログblog

いろんな積み重ねと不思議な力

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1月3日に地震が起き、学園でも大きな揺れがありました。学園にいた17人の子ども達も突然の音と揺れに驚き、「怖い」「どうしたら・・・」と不安になりました。私自身もその時はどうすればいいのか一瞬戸惑いました。

 まずは避難訓練と同じで、頭を守る、ガラスなどから離れるように大声で指示。その後職員で協力して子ども達を避難誘導して1か所に集まり、全員の無事を確認しました。

その後は余震に備えていつでも逃げられるように準備をし、子ども達を心配させまいと努めていましたが、やはり見えない事やいつ起きるかわからない事で不安になり、みんな落ち着かない様子でした。

 そんなときにある職員が出したのが、子ども達へのお土産のお菓子。子どもたちに配ると次第に不安で落ち着かなかったのがウソのように、だんだんと笑顔になって早めにみんな寝付きました。

 

学園では毎月避難訓練を行っていますが、いざ起こったときにどうしないといけないか、職員はどう動かないといけないか、子どもたち自身もどうしないといけないかは今振り返ると、訓練を行わないと出来ない行動だと感じました。そして避難して子ども達の不安を和らげるために安心できるように話をする、職員同士で次どうするべきか確認する。これらは普段の子ども達との関わりや職員間での連携が出来ていないと出来ない事ではないのかなと感じました。

その上で不思議な力があると感じたのは『お菓子』。お菓子の美味しさ、珍しいお菓子(雷おこし)であったこともあってか、子ども達が落ち着くには十分すぎる力がありました。

 

 普段の子ども達と職員の関わりや毎月の避難訓練、そしてお菓子。普段の積み重ねとお菓子という思わぬ力、いろんな要素があってこの事態をみんな乗り切りました。これからもみんなで頑張っていきましょう。

 入所部 松尾