若草学園の実践ブログblog

今週はスライム作りです☆

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誰にとっても“見通し”って大事ですよね!

私も「□□が終われば〇〇ができる」とその先のことが分かるとモチベーションが上がり、「頑張って終わらせるぞー!」という気持ちになります。では、この〇〇が出来なくなった場合どうでしょうか・・・?

 

放課後のおひさまに来ているR君。学校が終わっておひさまに到着すると「遊戯室で遊ぶ時間がほしい」と伝えに来てくれました。R君は送迎車で帰ることになっているため、5時には帰らなければいけません。そのため、毎回は遊戯室に行くことが難しいところがありました。

 

お集まり時に、全体へ向けて活動→学習→おやつというスケジュールを話したあとに『時間が余ったら遊戯室に行く』という説明に加え、『みんなの取り組む姿、様子も見て決めるね』ということもお話ししました。

 

その日の活動であった「バスボム作り」を真剣に取り組んでいたR君。しかし、おやつ前の手洗いの際に石けんの泡で遊んでしまい、声かけでもなかなか切り替えて戻ってくることが出来ませんでした。おやつを食べてから「まだ5時になってないから少しだけでも遊戯室で遊びたい」と言ってきたR君。時計の時刻は“455分”。

 

『今日、遊戯室に行けるかな?活動の後どうだったかな?』と尋ねると、少し気まずそうな表情で「分かりました、さようなら」と言うと、帰りの会の途中でランドセルを持って廊下へ出て行かれました。R君は遊戯室に行けなかったという反動で、靴を持って外に出ようとしましたが、スタッフが声をかけるとその場で止まることが出来ました。

 

もう一度、今度はスタッフとR君の11の場で『何で今日は行けないのかわかる?』と尋ねました。「分からない、忘れました」と言うR君でしたが、表情を見ると理由が分かっているようで場面の行動の話しをすると静かに頷かれていました。

 

「□□が終わったら遊戯室に行ける」という見通しを持っていても、行くことが難しいこともあります。

廊下に出てしまったR君ではありましたが、“勝手に遊戯室へ行かなかったこと”、“声かけのみでその場に止まれたこと”、“話を聞いて受け止められたこと”、いろんな思いがあったとは思いますが切り替えることが出来たR君はすごいと思いました。

 

R君に“手洗いからもう少し早く戻ってこれたら遊びにいけたかもしれない”ことを伝え、次は遊戯室に行けるように頑張ろうと声をかけると頷き「さようなら!!」と元気に挨拶をして帰っていかれました。

 

 

 

 

 

さて、今週は、R君がずっと楽しみにしていた“スライム作り”です。私たちも、時間配分や提示の仕方など丁寧にやりとりをしながら「楽しかった!!!」と思ってもらえるような時間にしたいです☆

 

若草学園通所部

放課後等デイサービス おひさま  金子