若草学園の実践ブログblog

1人の社会人としての関わりを

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こんにちは。早いもので6月に入りましたね。

子ども達も実習や勉強など、各々目の前にある頑張る事に向かって、

どうしたら出来るのか勉強をする、職員に相談するなど色んな姿が見られます。

 

 今回、ブログで書こうと思ったのは、「呼称」についてです。

 

私は、3年ほど前に上司より

「○○ちゃんや○○君は、良くないから、○○(名前)さんと呼びましょう。」と話があり、

それから○○さんと呼ぶように意識して支援をしていました。

(しかし、○○ちゃんと呼んでしまうこともありました。)

 ですが、ある先生の話を聞いて呼称について考え直す出来事がありました。

先日、その先生は、「○○ちゃんと言ってしまいそうになるけど、今年の女子班は、

小中学生は○○(名前)さんで、高校生は○○(苗字)さんと呼ぼう。」と提案されました。

 

先生がそうしようと言った理由が気になりますよね。

 

その理由は、先生の知り合いの高校の先生から、

「高校生に対しどの学校も○○(苗字)さんで呼ぶのは、

将来社会に出たら○○ちゃんやあだ名で呼ばれるところはなく、

1人の社会人として向き合っていくから、

高校生のうちから名前を○○(苗字)さんと呼んでいるのですよ。」と話を聞き、

自分達もそのように名前を呼ぶことで、

学園にいる子ども達にも1人の社会人としての

関わり方を身につけて欲しいからとのことでした。

理由を聞くと納得でき、今までは人と関わる職員として、

○○(名前)さんと呼ぶようにと意識していましたが、

子ども達の未来まで考えて支援をしていなかったんだという

不甲斐なさと高校の取り組みがすばらしいと感じました。

 

それからは、○○(苗字)さんで呼ぶように意識していますが、

今までの癖はなかなか直りそうにはありません。

暫くは言い直したり、周りの職員から出来てないよと言われてしまう事があるかと思いますが、

これからもこの取り組みを続けていきたいと思いました。

        入所部    吉良 紅美