若草学園の実践ブログblog

遊びを通して✨

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ぽかぽかクラスでは、お友達との関わり方、やりとりの仕方について学びます。

コミュニケーションについて学ぶには、まず「楽しく取り組めること」が大切だと思います。「嫌だな」「やりたくないな」と感じてしまい、気持ちが乗らないことにはなかなか難しいので、遊びなどの楽しいやりとりの中で、徐々にその基盤をつくっていってもらえるように、スタッフも関わっています。

 

みんな大好き園庭遊びの際のやりとりの例です。

 

 

園庭遊びでは、特に虫捕りが人気です。

子どもたちはみんな、虫さん捕まえるぞ~!と気合十分で挑みます😊

 

 

しかし、虫網の本数には限りがあります。そこで、子どもたちを見ていると、何も言わずにお友達からパッと虫網を取り上げてしまいそうになったり、貸してほしいのに上手く伝えられずにモヤモヤしたり、自分1人で楽しんでしまったり・・・いろんな様子が見られます。

 

そこで、スタッフが間に入り、「どうしたの?」と気持ちを聞くと、「自分も虫網を使いたい・貸してほしい」と言葉で説明できる子もいれば、上手く自分の気持ちを説明できない子もいるので、そういう場合は「うん」か「いいえ」で答えられるような質問を行い、その子の気持ちを受け止めます。そして、貸してほしい時には、「貸して」と言葉で伝える練習。貸してもらえたら、「ありがとう」「どういたしまして」。このやりとりができるようになると、集団の中でもよりお友達と仲良く遊べるようになります。

 

また、「貸して」が言えても、その相手がもう少し使いたい!切り替えが難しい!という場合もあります。そんな時には、子どもたちだけではなかなか交代して使うことが難しいので、スタッフが間に入り、待つ側にもあとどれだけ待てばいいのかわかりやすいように、絵カードタイマーを用いて説明します。順番を待てた時、頑張って交代できた時には「順番待てたね!えらいね!」や、「お友達に交代できたね!すごい!○○くん、嬉しいね!」等と言葉にして、思いっきり褒めます😊

 

また、1人ぼっちで遊ぶような子が出てこないよう、お友達の存在を感じてもらうためにも、「○○くんがあっちで虫見つけてるよ!一緒に見つけに行こう!」と声をかけたり、誰かが虫を捕まえた時にはみんなを呼んで、一緒に鑑賞したりして楽しみます。

 

 

療育という少人数のグループで、丁寧にお友達との関わり方ややりとりの仕方を学んでもらうことで、お友達ってなんかいいな、みんなと一緒だと楽しいな、と感じてもらいたいと思います。そして、その経験が、集団に出た時によりお友達と楽しく過ごせることに繋がれば・・・と思います✨

 

 

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 石橋