若草学園の実践ブログblog

社会との関わることの大切さ

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7月も終わりに近づき子ども達も夏休みを満喫しています。プール遊び、買い物、運動など夏休みの過ごし方はそれぞれ違いますが、各々楽しんでいるようです。最近私が、夏休みを楽しんでいる子ども達を見て考えてしまうのは、子ども達と社会との関わり方です。

 

休みになると外出等が増え社会と関わる機会が多くなります。幼い子ども達が外出でテンションが上がり突拍子も無い行動に出てしまう事があります。職員もその場で声を掛け止めることもありますが、多くの人がいる中子ども達にどのようにしたら、上手な関わり方やマナーを伝えられるのか考えてしまうのです。ある子は普段しっかりしていて、悪い事も悪いとはっきり言える子なのでマンツーマンで付かなくても大丈夫と思い、他に園児を連れて4人ほどで近くに買い物へ出ました。しかし店に着くとその子のテンションが上がり、普段のその子から想像も出来ない行動を見た時は、自分はどうしたらいいのか困ってしまいました。その時は周りの人に迷惑にならず、本人も不快にしないよう促すように声をかけたことで大きなトラブルへ繋がらなかったですが、その時に改めて子ども達に社会との関わり方を伝えて行くことは大切で、職員だからではなく社会人として教えて行くことの大切さと難しさを学んだ出来事になりました。

その後も時々その子の買い物等で近くのお店へ買い物をしに行きますが、社会との関わる経験が少なかったからか、声を掛けられてしまうような行動を取ってしまうことがあります。社会や周りの人の事を考え慣れて来るまで、少し外出の機会を減らした方がいいのかなど考えていた時期もありましたが、この夏休みを機会に社会との関わり方と伝え、失敗してでも、たくさん経験させていこうと思いました。

 

また、高校生はグループを作り、自分達で大まかに、どのようにしていくか決めた後、職員と相談をする、自分達でパソコン等使い調べ外出計画を考えるという機会を設けました。行事を子ども達で考える事は、中々ない事だったので、それぞれ意見を出し合い真剣に取り組んでいました。外出では職員の運転で外出する事が多いので、それぞれが交通機関を利用し時間や目的地等考えて行く姿に、将来のことを考えて今から自分たちで計画し行動することの大切さを私も学ぶ事ができました。

 

 今回、高校生、小さい園児とそれぞれの社会との関わりについて書きましたが、どちらも職員のフォローは必要なので、それぞれが良い経験が出来るよう私もしっかりサポートしていきたいと思います。

                       

 入所部 吉良 紅美