若草学園の実践ブログblog

忍者って魔法の言葉?

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おひさまに通ってくるこども達のなかには

静かにする場面でも

どうしても身体が動いてしまったり、

おしゃべりが止まらないこども達がいます。

運動の活動の中で、楽しく盛り上がる動の遊びと

慎重に動く集中力が必要な静の遊びを組み合わせ

それらを繰り返し行うことで 

集中力や気持ちを切り替える力を育てていきます。

少しずつですが、身体も心も、自分自身で

コントロールできるようになってほしいと思っています。

 

そんな活動の中で、子ども達が集中できて

ノリノリになってくれるキーワードが「忍者」です。

運動サーキットでも忍者の修行という設定で行い、

忍者は足音をたてないよと伝えると 

いつもは平均台をピョンと跳び下りてしまう子も

静かに降りることができます。

大きな声を出して走り回るような子も

忍者の走り方を伝えると、つま先立ちで足音を立てないように

サササっとスタッフの後をついてきてくれます。

おしゃべりが大きくなってきたら、あ、敵の忍者に見つかるよ!

と言って、指を口に当てるだけでシーンと静かになります。

 

「忍者」はスタッフにとって本当にありがたい言葉です。

ですが、それもやはり、しっかりとしたシミュレーションを

したうえでの活動だから上手くいくものです。

 

ある時、急な変更があり 年齢も特性もバラバラなこども達で

活動することになり 忍者なら小さい子ものってくれるかな?と

甘い考えで始めてみたら

慣れないメンバーに初めての忍者の活動・・・

不安になる子、イメージできず自由に動き出す子・・・

こちらの思いが空回りしてしまいました。

 

「忍者」は都合の良い魔法の言葉ではありませんでした。

それでもやっぱり この活動は楽しくておもしろい!

これからもめげずにやり続けていきたいと思います。

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 一山