若草学園の実践ブログblog

ハロウィンとご近所さん

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   ハロウィンと言えば、子ども達が仮装して「トリック・オア・トリート!」と楽しそうにお菓子を貰う姿を思い浮かべます。教育機関や療育事業所などでも、行事として取り入れている所もあるのではないでしょうか。現代では民間行事として浸透していますが、ハロウィンの起源はご存じでしょうか?

 

 

   ハロウィンは、古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていたサウィン祭が起源と言われています。古代ケルトは11月1日が新年とされており、10月31日の夜に先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられていました。しかし、悪霊も一緒にやって来てしまい、現世の人間や作物に悪さをすると言われていました。そこで人々は、魔除けの焚火や仮装をし、悪霊を驚かせ追い返してしまおうと考え付いたのが始まりだったそうです。仮装をした子ども達が家を訪れる時は、明かりがついている家に行くことが決まりとなっているそうです。

 

 

 

   私も小さい頃は町内会の活動で、近所の家を他の子ども達と訪問し、ハロウィンを楽しんだ記憶があります。私は自治会など地域の活動を通じて、違う学校の子ども達と友達になることが出来、休日などに楽しく遊んでいました。今思えば地域の活動は、子ども達との交流の場になることや、地域の方々に顔を覚えていただく、良い機会になっていたのだと感じています。現代では、介護保険など国が定める多種多様な制度に加え、登校時間の見守り活動や独居高齢者宅への安否確認など、様々な地域での活動(資源)が増え、安心して過ごすことのできる環境が進化してきています。その反面、近年は近所付き合いの希薄化が指摘されています。地域資源は有限(人、物、時間など)であるため、カバーしきれない場面もあります。地域の目があれば、近所の方の小さな異変に気付くこと(「毎朝、玄関先を掃除していたお婆さんの姿が、最近見られないけど、どうしたのかな?」「登校時、元気よく挨拶してくれていた子が、最近下を俯いて元気がない様子だけど、どうしたのかな?」など)ができ、お年寄りから子どもまで、より安心した生活を実現するためにも、地域との繋がりが必要だと感じています。自身が支える側としてだけでなく、支えられる立場になった時のことも考え、地域との繋がりを構築し、支え合い、寄り添い合えるような地域つくりが出来れば良いなと思います。

                                                                                                                                                           相談員 光武