ある支援学校に通う高校2年の男の子ですが、10月に3週間の現場実習が行われました。支援学校から初めての実習受け入れ先の一般企業という事もあり、学校の先生も私たちスタッフも緊張感と期待感をもち毎日明るく見送りました。
現場実習では、毎日実習日誌というものを記入します。また、職場の担当からコメントをもらいます。その中で、始めは反省点など多く見られていましたが、徐々に変化が見られるようになりました。職場からは「笑顔が見られて良かった。」「日々成長しているので自信を持って仕事をしてください。」と返事のコメントも見らるようになりました。本人も「褒められることが増えてきました。」「マイナスではなくプラスの事を書けるように頑張りたいです。」と日誌に書くようになりました。
コミュニケーションが苦手でボソボソと喋ってしまいますが、優しく周囲から声を掛けて貰い勉強になったなどの感想も聞け、以前より声も明るく意欲的になったような気がします。
作業での失敗は何度かあったそうです。そして大人達の中で働く厳しさも体験したと思います。それでも、失敗からの成長を、認められて褒められて自信に繋げられた実習だったようです。
私たちスタッフも一人ひとりの子ども達のプラス面を見出し、認めながら自信に繋げて、社会に羽ばたいていけるように支援していきたいと思いました。
入所部 吉田