若草学園の実践ブログblog

感覚統合と遊びの大切さ☺

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子どもの発達を見る際、感覚の発達が行動・情緒の発達に繋がっています。ここで、重要になってくるのが「感覚統合」です。感覚統合とは、複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能のことをいいます。すべての感覚は、人それぞれ感じ方の強弱や程度に差があり、一人ひとり感じ方が違ってきます。この働きによって、人はその場その時に応じた感覚の調整や注意の向け方ができるようになり、自分の身体を把握する、道具を使いこなす、人とコミュニケーションをとる、といった周りの状況の把握とそれを踏まえた行動ができるようになります😊

 

この感覚統合では、「遊び」がとても重要になってきます。まずは、遊びの中でさまざまな感覚刺激を入れることが大切です!単にいろんな感覚を入れても、本人が気づかないと意味がないので、感覚に気づきにくい子どもに対しては、強めに刺激を入れるなど与え方も大切です。(例:ツルツルな地面とでこぼこな地面の上を交互に歩き、感覚の変化を取り入れるなど)刺激に変化やコントラストをつけることで、感覚同士の統合による、ボディイメージの向上が望まれます。ここで、いくつか具体的な遊びを紹介したいと思います!

 

例えば、スプーンが上手に使えないお子さんには、水遊びや手押し車、粘土遊び、綱引き(新聞紙やタオル)が有効です✨このような遊びを繰り返すことで、手や指先が上手に使えるようになります😊

 また、よく転ぶお子さんには、マット運動、トランポリン、リズム遊び、ブランコ、鉄棒、ジャングルジムなどの遊びが有効です✨このような遊びを経験することで、全身全体の筋力が高まります😊

 手を繋ぐのを嫌がるお子さんには、手押し車や、砂遊び、ボールプール、タオル遊びやスキンシップ遊びが有効です✨このように、実際にいろんな感覚を経験すること、またここでは、お子さんの機嫌がいい時に♪「○○(あの場所・この時間)まで手を繋ごう!」と誘うなど、実際の関わり方も一工夫あるといいなと思います😊

 

 このような遊びを通して、まずは楽しく!子ども達のチャレンジ精神を高めながら、さまざまな感覚を感じられるように支援を考えていきたいと思います。

 

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 石橋