若草学園の実践ブログblog

支えてくれてる人がいる

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

 リーライズでは、毎月の活動で人形劇に取り組んでいます。日常生活場面での“こんな時どうする?”を人形劇を通して皆で考えていきます。毎月、テーマを変えて取り組んでいますが、先日の活動でとても嬉しいことがありました。テーマは、“貸してといいよが言えるかな?”と言うことで、消しゴムを忘れた男の子がお友達の消しゴムを取っていき、取られたお友達が困っている場面です。この人形劇を見て、皆で“こんな時、どうする?”を考えていきました。

「こんなことされたら、嫌な気持ちがするよ」や「貸してを言わないとダメ」や「勝手に取らないでと言う」など意見は様々でした。そんな時、Aさんが、「私は、お友達に三角定規を取られたことがあって嫌だったことがありました。」と話をしてくれました。私が、「その時、どうしたの?」を尋ねると、「自分で返してって言えました。」とのこと。「嫌と思っている気持ちを伝えることって勇気がいるよね。それを頑張って伝えたんだね」と伝えると、「自分で言えるようになりました。それに、困っている時とか、いつもそばにいてくれる先生に困っていることを伝えることが出来ています」と話をしてくれました。Aさんの話を聞いて、自分の気持ちを上手く伝えることが難しかったAさんが自分で解決が出来ないことがあった時に、ヘルプを出すことが出来るようになったことを聞いてとても成長を感じた瞬間でした。いつもAさんは、「勉強は難しいけど、学校は楽しいし不安もないです」といつも嬉しそうに話をしてくれます。Aさんの話を聞いて、必ず助けてくれる人が近くにいてくれることや支えてくれる人がいるから日々頑張っていくことが出来ることを新ためて感じることが出来た瞬間でした。

若草学園通所部 放課後等デイサービスリーライズ 藤崎