若草学園の実践ブログblog

乾パンクッキー

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熊本地震から、約4年が経ちました。当時を振り返ると、自分自身の生活はもちろんですが、子ども達へ食事の提供が無事にできるかどうか不安と心配でたくさんでした。そんな中、学園には県内外から多くの支援物資をいただき、とても嬉しかったことを覚えています。

 

そのときに頂いた乾パンの賞味期限が迫っていたので、どうやって提供しようかなあと職員で知恵を出し合いました。子ども達の中には、咀嚼がうまくできない子、固いものが苦手な子も多くいるので、乾パンをそのまま食べるのは難しいという結論に至り、乾パンをクッキーにアレンジしておやつに提供しました。

 乾パンでクッキーは作ったことがないので、試作をしてみました。予想以上に乾パンは牛乳を吸い込まず、とっても固く仕上がりました。そこで、さらに知恵を出し合いました。最終的には、乾パンを牛乳に浸し、乾パンに入っている氷砂糖も使いました。そこへ刻んだホウレン草と食べやすいようにチョコチップも加えました。出来上がりは、濡れせんべいのような噛み応えのある新触感のクッキーが出来上がりました。

子ども達には「噛み噛みクッキーだよ」と説明をしましたが、「なにが入っているの?」と不思議そうにしていましたが、美味しそうに食べていました。子ども達にも、熊本地震のときの支援物資だと話し、中には地震のときどんなだったと話す子もいました。

地震から、月日が経つにつれ、忘れていくことも多くありますが、支援物資を通して、子ども達に元気を与えようとしてくれた方たちのことを忘れずにいてほしいなと思いました。

 

 入所部 大塚