若草学園の実践ブログblog

九州豪雨

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   今回、7月に発生した豪雨では、九州地方に甚大な被害をもたらし、全国各地で豪雨による被害が拡大しています。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

私は、川が氾濫する様子を、胸が押しつぶされそうになりながら見ていました。

   私ことになりますが、平成24年7月の九州北部豪雨は、当時私が住んでいた阿蘇にも災害をもたらしました。前日から降り続いた雨は、夜中に豪雨となり、河川が氾濫した事に気付いた時には、避難するにも避難できない状態になっていました。室外機の上に足を掛け、子供達の手を引き上げながら自宅裏にある民家の庭に上がりました。その様子を見ていた、近隣の方々が何も待たず裸足だった私達を見て、自宅からサンダルやバスタオル、傘を次々と持って来てくださり、「怖かったね、大丈夫ね?」と声をかけてくれました。いつもは土手で見えない川の水が濁流となり、目の前に現れた驚きと恐ろしさで、ただただ茫然としていました。

 降り止まない雨に、近隣の方が「自宅においで、これからが長くなるからね」と昼食や着替えまで用意してくれていました。

   近隣とは言え、顔も知らない私達を本当に暖かく迎えて下さり、茫然としている私に電話を持って来て、「両親がいるなら心配しているかも知れないので連絡をした方が良いね」と両親の事まで心配してくれました。

本当に心強かったです。

雨が上がり必死で自宅の片付けをしていると、「大丈夫ね?」とその後も、気にかけて声を掛けてくれました。

 

 

   あの日の事を思い出すと今でも涙がこぼれてきますが、あの時、声をかけてくださり、気に掛けてくれた沢山の方々の優しさのおかげで乗り越えることができました。

今回の豪雨でも大きな爪痕を残し、沢山の方々が被災されています。皆さんが一歩一歩進んでいくことができるよう、私も誰かの役に立つことができればと思っています。

                        

                                                                                         相談支援センターいちばん星 甲斐