若草学園の実践ブログblog

大きな一歩✨

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 朝晩と随分冷え込み、秋の気配がますます深まるこの頃。おひさまでも、日中晴れた日は外遊びをしたり、季節の行事を楽しんでいます。私自身、寒い季節が好きなので、秋になるとワクワクした気持ちになります。というのも、10月生まれで、誕生日やクリスマス、お正月などの美味しくて楽しいイベントが盛りだくさん♪というのが一番の理由です😊

 

 おひさまでも、子ども達に季節の行事を知ってもらい、その楽しみ方を学んでもらえるよう活動を準備しています。

 

 先日の運動会ごっこでは、療育で競技のルールを丁寧に学び、競争の場面で生まれる勝ち負けで、気持ちを切り替える方法を探り、ここでの経験が集団の中で活かされるようにと考えていました。送迎の際、丁度運動会の練習をしている様子を見られることがあります。集団の力(周りのお友達が引っ張ってくれたり、お手本になってくれる)により、周りについていこうと一生懸命頑張っている姿を目にします。療育では、少人数のため、自分で考えて動く力や一つ一つの場面を切り替える力を育てる良い機会だと考えています。

 競争の中で、必ず一番になれるとは限らず、自分の思うタイミングで物事が進まないことがあります。(あえてそのような場面を作ることもあります。)そこで一旦思いを汲み、「○○だったんだね」と気持ちを受け止めた上で、「○○とも考えられるよ!」などと声を掛けたり、前向きに考えられるようなきっかけとなる関わりを繰り返し行うことで、いざ壁にぶつかった時に、「まぁいっか!次頑張ろう!」と思えるような心を育てていきたいと思っています。

 

 おもちのお部屋の運動会ごっこの中で、感動する出来事があったのでここで一つご紹介します😊

 

 リレーの順番決めで、練習の時から話し合いで決めるとなると、「僕が1走者がいい!」と言うお子さんが多く、それ以外の順番だと「走りたくない」と涙されることもありました。そのため、1走者じゃなくて他の順番でも走れたという経験を積んでもらいたいと考え、順番決めにも工夫が必要となり、チームのスタッフが考えた『キャラクターくじ』がヒットしました。引いたくじに描かれたキャラクターの順番で走る、ということで、子ども達は興味を惹かれ、視覚的にもわかりやすく、「僕は○○だったからここだ!」と納得して並ぶ姿が見られました。このひと工夫で、子ども達はまず決まった順番で走り、1走者じゃなくても楽しく走れた!という経験を積めたようです。

 

 後日、再び自分達で話し合って走る順番を決めてもらうことにしました。「1番目に走りたい人~?」という質問に、数人手が挙がりました。そこでまずこちらから何かを提案するのではなく、子ども達に考えてもらう時間をとりました。「○○くんと○○くんも1番がいいんだって。どうしたらいいかなぁ。」と意見が出るように促すと、しばらく悩んだ末に、今まで絶対に「僕が1番がいい!」と譲るのが難しかったお子さんから、「ん~僕が2番でいいよ…。」との意見が!

 悩んだ末に、自分で考えてお友達に順番を譲ることが出来たこと、みんなで思いっきり褒め、相手のお友達から「ありがとう」と感謝されたことで、自信をつけたような表情でした。大きな成長の一歩を見守ることが出来た瞬間であり、とっても感動しました✨

 

 今年度はコロナウィルスの影響もあり、各園の運動会の様子を見に行くことが出来ないのが少し残念ですが、きっとおひさまでの経験が、子ども達の頑張りに結びついているのではないかな?と期待しています😊

 

 その他、今週はハロウィンごっこを通してみんなで手作りのおばけの衣装を着てお菓子を貰いに行き、季節の行事を味わったり、12月はクリスマスパーティーなど…♪子ども達に楽しんでもらえるような活動を考えていますので、楽しみに通ってもらえると嬉しいなと思います😊

 

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業 奥村