若草学園の実践ブログblog

今年もお世話になりました

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

今年もあとひと月足らずとなりましたが…、何と言ってもコロナ禍の1年でした。

大人以上に子どもたちも新しい生活様式を受け入れて、気持ちのコントロールをしながら過ごしているのを感じています。

マスクにソーシャルディスタンス、手洗い、うがい、手の消毒・・・気をつける事が色々あって、もどかしさもあると思います。言葉を覚え始めた小さな子どもたちにとっても大好きな先生たちとおしゃべりする時に、先生の口元が見えないのは、言葉の発達に影響がないかが心配になります。新しい生活様式が後々、子どもたちの成長にどんな影響が出てくるのか気がかりです。

ところで、おひさまに錆柄の子猫が迷い込んできました。顔は黒毛なので表情が分かりにくい猫ちゃんです。(美人さんなのかどうなのか・・・?)

ひょっこり寒い夜にやってきて段ボールの暖かい寝床と少しばかりのキャットフードを貰ってそのまま若草学園の敷地内で過ごすようになりました。敷地内をのんびり散歩するようになりましたが、敷地内は車の行き来もあり、危なくないのかな…と、思う場面もありました。職員間で「ちゃんと里親探しをしよう」という事になり、動物病院で健康診断を受け、里親募集のポスターを貼り、今はゲージの中で過ごしています。最初の頃は人間が近づくと「シャーシャー」と威嚇をしていたのですが今では「ニャーニャー」に変わりました。恐る恐るですが人間が近くにいても餌を食べたり、ひっくり返って昼寝をしたりする姿が見られ、リラックスしている様子がうかがえ微笑ましく思います。

毎日、細やかな世話をして、声をかけてくれる職員のことを信頼してきているのだと思います。「人間って、やさしいな」と思ってくれているといいなと勝手に思っています。

一日も早く優しい里親さんが見つかりますようにと願っています。

猫とのコミュニケーションは言葉ではないのですが、「気持ちが通じる」という事はあるのかなと思っています。きっと生き物は心で通じることが大切なのだと改めて思いました。

 

放課後等デイサービスおひさまぷらす  吉田広子