若草学園の実践ブログblog

スモールステップ✨

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2月1日は、2回目の正月である、”重ね正月””一夜正月”と言われています。この日をその年2度目の元日と捉えて、歳をひとつ多く取り、厄年を早めようというものです。(ちなみに厄年は、数え年で、男性:25歳:42歳:61歳 女性:19歳:33歳:37歳のそれぞれ3回です。) 厄年については、科学的根拠はありませんが…。二度目の正月と聞いて、気持ち新たにスタートしようと思います。

ところで、大寒は過ぎ暖かい日もあるもの、まだまだ寒い日も多く、冬本番のようです⛄❄

あったかい春が待ち遠しいなあ、と感じる今日この頃でもあります。🌸

 

さて、今回は、一年生のA君のお話をしたいと思います。

A君は、元気いっぱいの一年生✨

体を動かすことが大好きで、興味のあるゲームやアニメのキャラクターについては物知り博士といえます✨

疑問に思うことがあると「なんでこうなるの?」「もう一回見せて(教えて)!」と好奇心旺盛❕

そんな中で、苦手意識がある、できないかも…と感じてしまうと、気持ちの整理が難しくなって、その場で固まり、動けなくなってしまうという事もあります。

 

ある日のおひさまぷらすでの学習の時間に…。

ランドセルから宿題の入っているファイルを取り出したものの、プリントを開こうとしないA君。

どうするのだろうと様子を見ていると、その状態が続いていたので、声を掛けると…、

なぜか涙がポロポロ。

よくよく話を聞いてみると「遊びたい」との事でした。

その次の利用日も、同じような様子で、今度はプリントをじっと見つめてウルウルしていました。

 

遊びたいという理由だけなのかな?と思い、スタッフ間でこのことを共有し、見立てを行ってみることとしました。

“以前は、スムーズに取り掛かっていたのに…”

“プリントの問題数が増え、難しくなってきているのでは…”

“A君にとって一度に得る情報量が多いのかもしれない”

“難しい、できない(したくない)が遊びたいという言葉に現れているのか?”

などの様々な可能性が出てきて、A君へのアプローチも再度検討することとしました。

まずは、学習の時間を過ごそう!違う事(読書やパズル)をしながらでも席に座って過ごす。

次は、プリントを半分に折って、問題を一つずつチャレンジしてみよう!

その次は、エア宿題にチャレンジしてみよう!

(エア宿題…スタッフが問題を読み、A君が口頭で答え、お家に帰って記入する。)

すると、この時は全問解くことができました!

そして今度は、1問だけ解いて、書いてみよう!…

 

少しずつスモールステップでチャレンジしていくうちにA君の様子も変わってきました。

プリントを一通り見て、「これなら簡単!裏の問題もやっちゃおう!!」

はじめの目標にプラスαでチャレンジしようという意欲が出てきたのです✨

少しずつ“できた”の経験を重ねていくうちに自信がついてきたように思います。

また、その瞬間を見つけ、「頑張ったね!」と認めていくことで更に自信もUP⤴

 

その時の様子や状態によって、できることは多種多様…ではありますが、その可能性を広げられるのも支援者としての役割であり、子どもたちの“楽しく”できたに繋げられるよう、これからも頑張っていきたいと思います🌟

 

 

 

 

放課後等デイサービスおひさまぷらす 守田