ある日のこと。下校してきた子ども達を迎え入れていると、Nさんがボタンを見せて必死に何かを訴えてきました。初めはボタンが落ちてたから持って来たのかと思っていましたが、そのボタンを離さず、必死に何かを伝えようとしてきました。
「もしかして、Nさんのボタン?」と聞くと頷き、制服を見せて外れたであろう箇所を必死に指さしします。時間を見つけて縫うと、「ありがとうございました。」と返事をしてくれました。
Nさんはなかなか話して伝える事が難しい人でしたが、しっかり耳を傾けると言いたい事、感謝の気持ちをしっかり伝えてくれて、こちらもとても嬉しく、また、しっかり相手の訴えを聞けるようにしようと思った今日この頃でした。
若草児童学園 入所部 K・M