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療育を卒業するためには??~子どもと向き合う時に伝えたいこと~

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放課後等デイサービスを利用中の子ども達の中には、毎回楽しみに来所される子どもさんと、中学年~高学年にかけて「何でおひさま行かなんと!?行きたくないし!」と言いながら来られる子どもさんがいます。

 

何で、自分だけおひさまに行くんだ!?

友だちと遊んだり、ゲームしたり、自分の時間が欲しいのに!

 

という気持ちが芽生えることは、心の成長だと思います。

周りのお友達を冷静に見ることが出来るようになったり、比べたりすることが出来るようになったからこその反応です。

この反応が出始めた時が、子ども自身が自分と向き合ったり、親子で向き合うチャンスかなぁと思います。

これまで、児童発達支援(保育園、幼稚園)時代から、ずっとおひさまを利用し続けている子ども達は、特に「いつまで???」「何で???」が出てきます。この時に親子で向き合って、「~が出来るようになって欲しいから。」「~ちゃんの得意なところを伸ばしたいから。」「~を出来るようになって卒業(利用終了)したいから。」など、お話をすることが大事ではないかと思います。

「自分の得意、不得意は?自分の性格は?将来、どんな大人になりたい?どんな仕事につきたい?」など、向き合って考えていくことで、その夢を実現させるためには、どんなことが必要か?を具体的に一緒に考えていくことで、おひさま(療育)の卒業(利用終了)の目標を一緒に設定していければと思い、行き渋りが始まった子どもさんの場合には、保護者さんと本人で話をしてもらうことも含めて、一緒に考えていっています。

 

私も子どもが2人おり、4年生(女)、2年生(男)で、療育にも通っています。

2年生の下の子は、まだ喜んで療育に行きますが、上の子(4年生)は、3年生頃から療育の行き渋りが始まりました。療育事業所を利用しているのが、男の子が多く、本人の居心地が悪いことも含めて、学童でお友達と過ごしたいということが理由です。療育事業所の先生にもお話をして、長期休暇で姉弟一緒に利用できる時や、私と一緒に個別療育に行ける時に利用するという時のみ利用しています。

そのため、療育にいく理由や目的についての話を娘にもしています…が、向き合い過ぎると娘も自分の苦手な所を指摘されていると感じてしまい、娘も涙を流してしまうこともあります。向き合い過ぎたり、向き合い方によっては、自己肯定感が下がってしまうので、「出来ないから」ではなく、「出来るようになるために」と前向きに話をしていくことが大事だと改めて感じました。また、話の仕方やタイミング、言葉の選び方なども難しいなぁと感じますが…嫌々ながら療育に行くのと、卒業することを目標にして目的をもって療育に行くのでは、療育効果に大きな差が出てくると思います。

私達もおひさまに頑張って来ている子ども達を出来るだけ早く卒業させてあげたいなぁと思います。

 

今年度は、放デイをご利用の保護者の方にも、定期的にご利用頂くことや、おひさまに通う理由などについても、子どもさんとお話をして頂くようにお願いしているところです。

思春期、反抗期の高学年の子どもさんと向き合うにはパワーがいりますし、お互いにストレスがかかりますが、お互いの気持ちを伝えあう(親として子どものことを思っていること。心配していること。大切に思っていること。どんな大人になりたいのか。今、何に困っているのか。どうしたいのか。等、子どもの気持ちを受け止める)ことをしていって頂ければと思います。

 

私も我が子と向き合う時、お互いに感情的になってしまうことが多々あります。

振り返り(お話)をした時には、必ず「あなたは、私の宝物であること。大好きだから色々言っていること。いつも応援していること。」を伝えるようにしています。

そして、私もいつ事故に合うか、病気になるのか分からないので、そんな時、最後に子どもとのやり取りが叱ったままというのも嫌だし、後悔するのも嫌なので(極端な考え方かもしれませんが…)、朝の「いってきます」と、寝る前の「おやすみなさい」の時に、必ず「だ~い好き」とギュッと抱きしめたり、チューしたりするようにしています。最近は、嫌がられますが…😢出来るだけ続けたいです(笑)

 

療育への行き渋りが始まった子どもさんについては、個別にお話をしていきたいと思います。行き渋りがダメなことではありません。子どもの成長と捉えて大丈夫ですので、安心していつでもご相談いただければと思います。

子どもと向き合う時「大好き」「大事な存在」という愛情をしっかりと伝えつつ、子どもの気持ちを受け止めていけるようになりたいものです。

 

 

 

 

児童発達支援センターおひさま 河瀬