私は小さい頃から、犬に吠えられたり、足を噛まれたりと犬にはいい思い出がなかった。
ある日、縁あって同居することになった柴の子犬。
どう対応したらよいか分からなかった。
数日が経ち、外から家に帰ると必ず尻尾を細かく振って出迎えてくれる。
手や顔をなめて挨拶をしてくれるようになった。
まるで、「あなたが無事に帰ってきて嬉しい」と言ってくれているような気がして、
思わず、ひっくり返った声で話しかけてしまう。
犬と散歩することで、地域の人に声を掛けられたり、挨拶を交し合ったりする人が増えてきた。
家族とも、犬の話題から会話をする時間が増えた。日々の生活で潤うような時間が増えたことは確かだ。
犬と同居することになって、忘れていた懐かしい感覚を思い出した。
その人(犬)がいるだけで、ほっとした気持ちになることってありませんか。
安心して話ができる相談員になれているだろうか。
一人でもほっとしてもらえている人がいるだろうか。いいえ、まだまだ。
相談で話を伺う時に、問題解決法ばかり探して悩んでいる私を反省した。
「話をしてよかった」と思われる、相談員になりたいと思う。
相談支援センターいちばん星 はんざわ