若草学園の実践ブログblog

コーヒーはいかが?

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coffeebeans

最近気分転換に何か家でできる趣味を増やそうと思い、前々から気になっていたコーヒーの自家焙煎を始めました。

これまでもコーヒー豆は買っていましたが、贅沢する時だけ豆で購入して、飲む前に挽いていました。「自分で焙煎して飲めるクオリティになるのか?」「お金をドブに捨てるだけになるのでは?」と思い、焙煎用の網は数年前に購入していたのですが、去年までお蔵入りしていました。

コロナ禍でカフェ行くことも控えていたので、「その分のお金を生豆に回せばいいかな?生豆で買った方が安いし。」そんな理由付けをして、既に焙煎をやってる友人に生豆を購入するお店を紹介してもらいました。

コーヒーの焙煎はいろんな福祉施設でも取り組まれています。
豆にこだわっている事業所もあれば、パッケージやネーミングで売れている事業所などコーヒーと言ってても様々です。
今回私は本当に趣味で楽しもうと思い、自分好みの豆を注文してみました。
大好きなマンデリンを購入。
はじめて嗅いだ青い生豆の青臭さに、本当に飲めるモノが作れるのか不安になり、実行に移せませんでした。

週末の手持ち無沙汰な時間ができた時、「やってみよう!」と一念発起。
豆を袋から出して、不良豆をピッキングしました。
講師も何もいない状態で、どれを選別するのか分かりませんでしたが、虫食い、割れ、変色した豆を取り除くとかなり目方が減ってしまい、ちょっとショックでした。
その後ミカンネットに入れて流水でガシガシ洗います。洗った後はそのミカンネット持ってぐるぐる回して水分をある程度飛ばします(これも自己流なので正解が分かりませんが・・・)。

(本当は炭火でやりたいのですが、)洗った豆を焙煎網に入れてコンロで加熱します。
豆に火が入ってくるとチャフと呼ばれる豆の皮が燃えて、その次にバチバチと音がしてきます。
専門用語で言う1ハゼです。
この段階になってくると、コーヒーらしい香ばしいアロマがただよってきます。
その段階を過ぎるとパチバチと少し高い音に変わります。
これが2ハゼです。
ここからの加熱具合で深煎りかどうかなどが決まってくるのですが、豆の色や加熱時間で判断するなど流派によって様々です(コーヒー道と呼んでもいいほどいろんな理論があるみたいです。笑)。
とりあえず私は中深煎りをめざしてみました。
好みの色に変化したら、ザルにあげてドライヤーの冷風で冷まします。
そして一晩おいたら完成です!

初めて焙煎したコーヒーをグラインダーで挽いて、お気に入りのドリッパーで淹れてみました。
自分で焙煎したコーヒーの味は、同じ豆をプロが焙煎したものを飲んでないので単純に比較できませんが、不良豆をピッキングしたおかげか、雑味のないスッキリした状態で豆の個性がよく分かるようになり、かなり美味しく感じました。

この自家焙煎という工程は、コーヒーの味を自由に操れるという点で、とても面白い趣味になりそうです。
ただ不良豆のピッキングが苦行なので、それをやりぬく気力がある時に限られますが・・・。
自分で嗜好品を作るというのは中々できない体験なので、はまりそうです!
そして無心になってできる作業で、耳や目や鼻をフル活用してやるという意味では、ネガティブな気持ちを切り替えるのにとてもいいと感じました。

これから職場の同僚に飲んでもらって、焙煎の腕を磨いていきたいと思います。
おいしいものを誰かとシェアできるのって楽しいですよね。

相談支援センターいちばん星
井芹