皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、対人援助に関わる援助者の行動規範として有名なものに、「バイスティックの7原則」と呼ばれる定義があります。アメリカの社会福祉学者のバイスティック氏が定義した相談援助技術の基本です。
そして、それが以下の7つです。(※詳細は省きますので、気になる方は調べて下さい。)
1)個別化
2)意図的な感情表現
3)統制された情緒関与
4)受容
5)非審判的態度
6)自己決定
7)秘密保持
施設長からも、「子どもと接する時には、発言も行動も全て、意図的な関わりでなければならない。」とよく言われます。
人と接する時、大人であろうと、子どもであろうとこの原則を頭に入れて関わることは必要なことです。仕事として、ご利用者さんに関わる時には、ある程度、自分自身の感情コントロールは意識して行なっているつもりです。(まだまだ未熟なので、熱くなってしまうこともありますが…)
しかし、いざ我が子を育てるとなると、何一つ思うようにはいかず…
仕事と子育ての両立も思うように上手く出来ず…
思い描いていたような、
「いつもニコニコ笑顔の優しいお母さん✨」
「子ども達との楽しい毎日✨」
とはいかず、自分の感情コントロールもままなりません…。
子どもに「こうなってほしい」という自分の理想を押しつけてしまい…特に朝晩の忙しい時間帯は、子どもと口ゲンカばかりしています…
理想とは程遠く、まさに「鬼ママ」です…(。-_-。)
①個別化
…それぞれとお話する時間を作りつつも、
ついつい姉弟で比べてしまうことがあります。
②意図的な感情表出
…プラスの感情、マイナスの感情も含めて、
どのような感情表現も認める…物や人に当たり散らして
表現する場合?…受け止められていません。
③統制された情緒関与
…自己コントロール…子どもの態度や感情に
引きずられてイライラしてしまいます。
④受容
…ありのままを受け止める
…受け止めつつも、口出しがしたくなります。
⑤非審判的態度
…良し悪しについても含めて、白黒つけたくなります。
⑥自己決定
…ついつい、先に手出し口出しをしてしまいます。
⑦秘密保持
…我が子の「内緒」は、本人には伝わらないように
配慮しつつ、大人同士で共有しています。
私自身、子育てを始めて10年。
乳児期、幼児期、児童期、思春期…と、まだまだ先は長く、悩みは尽きません。
「子育て」について、色々検索していると、「子育ては、自分育て」という言葉を何度も目にしました。
「自分育て」…親として私自身は育ってるのか?と言われると、
上記の通り、自分の子育てを振り返ってみても、バイスティックの7原則…全然出来てません…💦
子育てを通して、自分自身を振り返り、福祉の専門職としても反省です。
「自分が変われば、相手が変わる」これもよく耳にする言葉です。
「自分育て」とは、子育てに関わらず、仕事も含めて、全てのことに関わってくるものなので
いわば「一生のテーマ」と言っても過言ではありません。
弱い己に打ち勝つ力…ダイエットも成功しない私にはハードルが高いのですが…(笑)
出来ることから一つずつ、「自分育て」に向けて取り組んでいきたいと思います。
児童発達支援センターおひさま 河瀬