とある活動時間のことです。
「さて今から言う【ごめんね】はどんなふうに聞こえますか?」
子どもたちに質問を投げかけた後に、イライラ口調で【ごめんね】を言ってみました。
その時の選択肢として、
①イライラ ②適当に ③大きな声 ④小さな声 ⑤相手を見て真面目に
があったのですが、
①を選択する子がいる中、「⑤相手を見て真面目に」に挙手をする子がいました。
⑤を選んだ子に対して
「えー、それ絶対違うでしょ~」という声が聞こえてきました。
スタッフは①イライラの口調で演じましたが、正解発表では子どもたちに「正解はありません。」と伝えました。
小学校低学年だったら、用意していた正解を伝えていたかもしれませんが、その日の活動グループは小学校高学年中心だったからです。
すると「何それー?ひどいーっ💦」と言う子もいれば意図が分かり、「あー」と妙に納得する子もちらほら。
この【ごめんね】の一言に色んな思いが込められている中で、伝える相手にとっては真面目に言ったのにふざけと捉えられてしまったり、
怒りながら言ったのにあっさり許してもらえたり、、、。
同じ言葉でも「言い方」で伝わり方が全く異なる、またその感じ方は人それぞれ違うというお話をしました。
話を終えると、問題を出した意味が伝わったようで、ゆっくりと頷く子どもたち。
その後、子どもたちにも色んなバージョンの言い方をしてもらったのですが、みんなノリノリで演じていました✨
人と会話をする上で、選択する言葉も大事ですが、相手にこう伝えたいという言い方(思い)も大切だと考えます🌟
あっという間に3月となりました。
4月から色んな始まりがあることかと思います。新しい環境の中での友達作りや学校生活、就労等様々。
そこに向けても、日々の関わりの中で「自分の思いを伝えるために」という意識のもと、やりとりが出来るよう支援に励みたいと思いました🌸
放課後等デイサービスおひさま 金子