若草学園の実践ブログblog

 考える「力」

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

皆さんは日々の生活の場面で「考え」ながら生活されてますか?卒園後の子どもたちから、こんな事があったが「どうしたらいい?」とか、卒園前の担当に先日まで相談のメールや電話があったそうです。人は生活していく中で大きな問題や困難にぶつかった時、その人が持っているあらゆる手段をもって問題解決する能力を持ち合わせているそうですが、その子ども達にとって学園の担当がその手段だったのでしょう。ただ、私達は育った環境でその手段を豊富に持っている人や、考えて行動できる方法を多く持っている人がいます。まずは考えて行動できるようになるには子どもの頃から、どのような係わりをすればよいのでしょうか、長年教育に携わってる人の言葉に「考える」とは「自分の言葉で語れること(what)」「疑問に思うこと(why)」「手段や方法を思いつくこと(How)]のいずれかをしている時が「考えてる」という状態だそうです。大人が子どもに「考えなさい」と言いたくなった時、一度子どもに対してどのような考えをしてほしいか考え「これってどういう意味なんだろうね(what)」「なんでそう思ったの(why)」「じゃあどうすればいいのかな(Haw)」と具体的に問いかける事で思考力のトレーニングになるそうです。そのような問いかけをしても「どうしてもわからない」と返事が返って来た時には「答えや大人考えを先に伝えて、どうしたらそこにたどり着くか考えようと促す」と、子どもの思考力を高め「わかった」という経験をつませることが自信につながり、自己肯定感も高め、考える能力も高くなっていけるということです。勿論日々の生活でスムーズにいくことは少ないでしょうが、経験を積み重ねることで、考えて行動できる事が増えていくのではないのでしょうか。

今年度から18歳が成人になりました。卒園した子ども達が、卒園後の生活の中で、悩んだり、困った時の解決方法の手段として、まずは自分で考えて行動し、そして、相談できる手段のなかに園生活で培われた人間関係があればいいなと考えさせられました。又、私自身仕事ではありますが、日々考えて行動し子ども達にも「考える力」を与えられるような支援が出来るよう携わっていけたらと思いました。

 

                      入所部  看護師 米村郁子