若草学園の実践ブログblog

一緒に頑張ろうね(^^♪

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

「一人のいのちにみんなで寄り添う」という理念について、私たちが実践している取り組みの中での事例を一つ上げさせて頂くと。

私が担当しているきらきらクラスの男の子についてです。

その子は、自分の思いを相手に伝えることが苦手で、何か伝えたい事があるときや、気に入らないことがあったときなどに、相手をたたいたり蹴ったりする形で意思表示をすることが多く見られていました。そういったときに、たたく、蹴るなどの行動を止め、何を伝えたかったのか本人の思いを受け止めたり、汲み取るようにしています。次に気持ちを代弁したり、本人が伝えやすいように○×などの選択形式にして、その子自身が自ら意思表示をしやすい環境を作るような取り組みを行っています。

こういった取り組みを行っていくうちに、たたくから、手を引くや二択のどちらかを選択するといったように、たたく以外の表現で少しずつ意思表示の形が変化してきつつあります。そのほかにも、朝のお集まりでお名前を呼ぶときに、初めは目も合わせなかったのですが、今は笑顔で「はい!」と言える回数も増え、お友達との関わりなども増えてきています。

相手に思いを伝えるという事は、コミュニケーションを取る事となり、それはまた社会で生きていく力につながってくると私は思います。この社会で生きていく力を身に付けるためにサポートしていくことが、白川園の「一人のいのちにみんなで寄り添う」という理念にも繋がってくると私は思います。