今年も卒業の季節がやってきました。
学校では、小学生・中学生・高校生とそれぞれに卒業し新しい進路へ心弾ませながら進んでいきます。
学園では、高校3年生が学校を卒業し卒園していきます。今年は4名の高校3年生がいます。
今年の3年生は、コロナ禍の中高校生活を送りました。十分な経験もできなかったのかなと心配です。
しかし、現実は厳しく時は過ぎていき進路を決めなくてはなりません。
不安が募る10月くらいから体調不良や粗暴な一面などいつもと違うところが出てきて、平気な顔をして接しているのに話しているだけで涙が出てきたり・・・
まだ、経験したことのない新しい世界に不安感でいっぱいになり、心が壊れそうになります。
誰もが通る道だけど何人もの卒園生が、安定している今の生活から抜け出すことに苦労しました。
今後の課題として就労し、GHでの生活をして行けるスキルが身に付く取り組みを実践し、安心して学園を離れていける子ども達となって巣立って欲しいと思います。
先日、卒園生とのお別れのパーティがあり、それぞれの行先と目標を発表し、「頑張ってください」と言葉をかけられ、嬉しさと寂しさが混じった表情で照れ笑いをしている子ども達でした。
バイキング方式の料理にとても満足そうにおかわりをしたり、職員との話も弾んでいました。
残された学園での生活の日々を満喫して欲しいと言う思いと彼らの未来が順調に幸せでありますようにと願うばかりです。
「いつでも応援しているよ」と最後に声を掛けたいと思います。
入所部 山下