若草学園の実践ブログblog

私生活での学びから

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

2月の中旬に、大学受験を控えて少しストレスが溜まり気味な長男の息抜きになればと、熊本動植物園に家族4人で(次男は部活の為不在)出かけました。高校3年生でも家族で動物園に行ってくれる私にとっては可愛い息子です♪行き場所がどうして動物園だったのか?それは、我が家は全員動物好きだというそれだけの理由です。

可愛い動物達に癒されながら進んで行くと、ぞうのゾーンに着きました。各動物の前には必ず説明書きがされた看板の様なものが存在しますよね。今まで何となく読んではいたのですが、今回は「動物の福祉」という言葉が目に入り、見入ってしまいました。一番上に、「アフリカゾウの幸福な暮らしを実現するための取り組み」と大きく書かれていました。とても興味深く読み進めていると、「環境エンリッチメント」・・・動物の福祉と健康のために、飼育環境下の動物に様々な刺激や選択を与えて本来動物が持つ多様な行動を引き出して暮らしを豊かにする工夫。そこには4つの工夫が記されていました。

☆高所に餌となる樹の枝葉や乾草等を吊るす。

採食行動において鼻や首、前足などの筋力強化を促すとともに、生息域での高木の枝葉を食べるという本来の行動の1つにも繋がり、ゾウの福祉向上に役立っています。

☆寝室に乾草やウッドチップを敷くことでゾウの横臥睡眠時間を延ばすとともに、床ずれ対策につながります。またクッション性があるため、立位時の足に掛かる負担もやわらげます。

☆色んな場所へ食べ物を隠しておく。

退屈な時間を減らして動物の餌を探索する欲求を満たし、運動不足解消や蹄のケアにも役立っています。

☆運動場に様々な種類の砂や土を敷くことで、砂を体にかけたり、ヌタ場を作って泥水遊びをしたりと行動のレパートリーを増やして、習性に従った本来の行動を引き出します。

まるで療育みたいだなと感じました。

他にも、「ハズバンダリ―トレーニング」というものも書いてありました。麻酔をかけずに、自発的に動物に協力してもらって、採血、体重測定、ケアを含む健康管理を行う事で、動物への負担を出来るだけ軽減し、動物にも安全なトレーニングだそうです。健康状態や病気の早期発見に役立つ、ストレスを軽減できるというメリットも書かれていました。福祉と聞くと、自分が関わっていることにばかりに目が行きがちですが、世の中には色々な福祉があるのだと改めて気付くことが出来ました。有り難い学びとなりました。

また、ある日は娘の小学校最後の授業参観に行きました。電子黒板をふんだんに使って授業をされていました。考える時間も口頭だけではなく、電子黒板にタイムタイマーが表示され、残り時間が一目瞭然でわかりますし、子ども達がパソコンでタイピングした文字が全員分小さく表示されるので、先生はそれを見て進んでいない子どもの傍に行き、アドバイスをしていました。先生は大きい声は一切出さず、優しい語り方で子ども達に授業をしていました。

私が子どもの時に比べると、とても静かな環境でしっかり学べている印象を受けました。時代は変わります。いつも心にアンテナを張って、職場以外の世界でもたくさん学んでいきたいと思います。

児童発達支援センターおひさま 児童発達支援事業  江藤