最近、テレビで日本の児童虐待についてよく耳にするようになりました。児童虐待の原因には様々な要因があります。家庭内での児童虐待などの家庭内暴力要因、生徒間の暴力や教師による児童の心に傷をつける暴力など学校で起こる児童虐待、地域で起こる児童虐待があります。日本における児童虐待の増加は、家庭、学校、社会における問題を示しています。日常的に起こる暴力を正確に追跡することは容易ではないが、どんなに小さなことでも、最も傷つき、最も心に傷を負うのは子どもたちです。ですから、スローガンである「stop child abuse!は、大人たち、特に地域の人たちに理解され、納得されなければならないものです。どのように始めればいいのでしょうか?私の考えでは、私たちの生活の中で毎日起きている小さなことから始めることです。例えば、子どもは時に迷惑なこと、苛立たしいこと、あるいは傷つくようなことをすることがあります。そんなとき、また、子どもが暴力をふるったとき、私たちはどんな反応をするのでしょうか。一番大切なのは、なぜその子がそのようなことをしたのかを明らかにすることです。原因を掘り下げて、原因を見つけます。そして、大人と話すように、その子に語りかけることです。子どもを叱って子どもに心理的なトラウマを与えるよりも、世界を見る世界観を与える方が賢明です。なぜ良いのか、なぜ悪いのか、理由をつけてあげることで、子どもはあらゆる形の意思決定を考えられるようになるのです。きっと、子どもは考えるでしょう。考えるということは、成熟の過程です。良いことも悪いことも経験しながら成長していかなければなりませんが、人間として評価されないような悪い経験をしてはいけません。感謝とは何かという視点を与えることは、子どもたちが自分もその幸せの一部であることを理解するために、より有意義なことです。ありがとう」と言うだけでは、感謝の気持ちは伝わりません。感謝の気持ちは、心から言葉にして伝えなければなりません。日々の感謝は、心の薬です。それから、謝ること、許すことを学ぶのは簡単ではありません。しかし、私たちは皆、それをしなければならないのです。許しを与えることは、恨みを持つことよりも心を和らげることになります。子供も含め、私たちは皆、幸せを持って生まれてきているので、私たちはその幸せの光となるのです。どんな状況でも、子どもたちには感謝の気持ちを持って、幸せに生きてほしいといつも思っています。だから大人は、子どもたちがいつも幸せな気持ちで生きていけるような条件や雰囲気を作ってあげなければなりません。
今まで、私が見た子どもたちの生活は、その幸せに満ちているように思います。それは、食事や遊びの場面、または子どもたち同士の関係や大人との交流場面でも気付かされることがたくさんありました。
子どもたちは、さまざまな考えや価値を持ったその人らしい人間に育っています。泣いたり笑ったりする姿もありますが、それも幸せに満ち溢れています。ただ、毎日受け取る小さなものに目を向けることで、幸せの意味をさらに理解する必要があるのでしょう。
「ありがとう」と言うだけでなく、「ごめんなさい」と謝るなど、自分にも他人にも簡単に謝ることができるのです。人間はその愛と幸せから生まれてきたのだから、この人生を幸せに生きるのは当然です。今、この子たちの魂を幸せから生まれた人間の本性に戻し、受け取ったすべてのものに感謝して、その幸せを生きることが私たちの義務です。言葉の暴力、権力の暴力、身体的な暴力など、どんなに小さなことでも、子どもたちにあらゆる暴力を振るわないように心がけたいと思います。
私たちは、子どもたちの鏡です。私たちがしたことは、子どもたちの記憶に残り、真似をされるでしょう。ですから、まずは感謝の気持ちを持ち、「あなた(私の子どもたち)がいることに感謝します、あなたたちは幸せの光の一部なのですから」と宣言していきましょう。毎日、「あなたがいてくれて幸せです」と耳元で言いながら抱きしめることを覚えましょう。
入所部 デウィ アリアンティ ニユダサリ