若草学園の実践ブログblog

子どもの生活の充実のためにできること

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 今年度も児童発達支援の「あずきのお部屋」と「おもちのお部屋」では、新しくおひさ
まに通って来てくれる子ども達が加わりました。泣かずに来てくれて自分のペースで遊ん
でいる子、通ううちに何だかいつもと違うと気づいて「ママー」「帰る~」と泣いている
子がいて、お部屋は、とても賑やかです。放課後等デイサービスおひさまとおひさまぷら
すの子どもたちも1学年上がって体も成長してたくましさを感じます。反比例して部屋が
狭く感じられます。
 児童発達支援は、「発達の土台作り」、放課後等デイサービスは「思春期課題、出口を見
据えた支援等」が求められます。障がいのある子どもも最善の利益の保証のために包括的
な支援の提供が必要になります。「子どもは子どもとして育てられる」という基本的な考
えから障がいゆえに、子どもは子どもとして丁寧に育てられることを常に意識しておくこ
とを大切にしています。
 大津町では療育事業所が増えてきました。一人の子どもが複数の事業所を利用してい
るケースもあります。各々の事業所はそれぞれ提供サービスや得意分野に個性があり色ん
な強みがあります。一施設だけで全ての子どもに包括的な発達支援を提供することは不可
能であることから地域の中の機関同士で情報交換や情報共有や役割分担が行われることは
利用する子ども達にとっても生活の充実につながります。おひさまはどんな役割を担って
いるのかを明らかにしながら地域における縦横連携を充実させていく事が子どもの発達支
援を充実させることになります。「縦の連携」は、ライフステージに応じた切れ目のない支
援、「横の連携」は保健、医療、福祉、保育、教育、就労支援等と連携した地域支援です

 以前利用されていたA君のお母様に個人情報同意書について説明した時に「Aの写真や文
章は、公開していいですよ。ブログにもお便りにも載せてもらうことでそれを見てAのこ
とを知ってくれる人が一人でも増えるとAの世界も広がるから。」と言われました。もち
ろん個人情報については、取り扱いは十分に気をつけないといけません。お母様の言葉に
は、地域の中にA君の理解者を一人でも多く増やしたいというご家族の思いを感じました
。子どもが子どもらしく育てられるために、発達支援の現場にいる私たちは子どもの自由
で大切な時間を使っている自覚と責任をもって家庭支援、地域支援につなげていくことが
大切だと思います。

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさまぷらす 吉田広子