若草学園の実践ブログblog

視点を合わせる

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昨年11月より我が家に新しい家族を迎え入れました。狆とチワワのミックスのわんちゃんです。家に迎え入れた時、緊張で震えていたわんちゃんに「よく来てくれたね。」と抱き上げてたくさんなでてあげたことを覚えています。生後5か月のワンちゃんなので、いろんなことが初めての連続。と同時に療育について考えさせられることが増えました。今回はその話をしたいと思います。

 

ワクチン接種も終わって外出することが解禁となり、わんちゃんと一緒に散歩にでかけたときのことです。ぶるぶる震えて動けないわんちゃんを励まし、少しずつ歩くことが出来たのですが、急に動けなくなってしまいました。何があったのか妻に尋ねてみると、「亀裂が怖いみたいなんだよね。」とのこと。よく見ると道路に亀裂。そんなに大きくない道路の亀裂で人間であれば何気なく歩いて行けるところですが、しゃがんでワンちゃんの視点に立ってみると、亀裂が大きな地割れのように見えました。そこで地割れの上に手を差し伸べて「怖いんだね。大丈夫だよ。」と声をかけると、その手の上に乗って亀裂を渡ることにより、亀裂より先に進むことができ、乗り越えたことを褒めてなでてあげると、亀裂で立ち止まることはなくなりました。

 

大人にとって何気ないことでも子どもにとっては大きな心配事になるのかもしれません。子供たちと視点をあわせながら、どのような支援を行えば心配事が小さくなるのか、日々の療育の中で考えていきたいと思います。

 

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさま 緑