若草学園の実践ブログblog

意思決定支援に思う事

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意思決定支援の研修を受けさせていただく機会がありました。グループワークの中で色んな施設の支援者さんや相談員さんと話をして「本人が意思を決定する支援をする」ということが日々の支援と様々な業務の中で色々なジレンマを抱えていることに気づかされました。また、虐待防止から意思決定支援を考えることは日々の支援の中で感覚的にも大切にすることだと学びました。虐待の芽がいつ芽生えてどのように大きくなっていくのかと考えると、やはり当事者と支援者との関係性を築いていく中の繋がりや日々の小さなやり取りの過程が大切になるとの事でした。「日常の声に気づき、当事者と向きあう、権利擁護の仕組みの上にあるもの」とシンプルに意識しておきたいと思いました。「意思決定支援のプロセスや一つ一つの積み重ねが虐待防止につながる。」と学びました。

おひさまでは朝礼で「意思決定支援のエピソード」を一人だけ話す時間を取っています。朝礼の最後に1分~3分程です。(30秒でもオッケーです)「今日は、〇〇先生お願いします」と当てられた人は緊張気味で話し始めますが、「日々の支援の中で自分の心が動いた瞬間」の話なので段々、落ち着いてエピソードと自分の考えを話してくれます。

話が終わると話してくれたことに感謝して「ありがとうごさいます」と言って拍手します。

新鮮なエピソードをそのまま丸々受け止めたい気持ちもあって、聞く側からは感想を言ったりすることはありません。(反応が薄いので話す人はちょっと物足りないかもしれません。)

おひさまの送迎車の中、園舎や園庭で色んなエピソードがあって先生方の一瞬の気づきに毎回、感心させられます。言葉のコミュニケーションの未熟さのある子に芽生えた気持ちの表出をする姿に対面した時の気持ちのジレンマ、ついつい支援が急ぎがちになっていることに気づいて「待つ」ことの大切に気づいたこと、行動の切り替えができないでいる子に選択肢を示して「選ばない」選択もアリだと気づいたこと、子どもとのやり取りを通して気持ちを穏やかにしてやりとりすることの大切さを感じている事などたくさんのエピソードを聞かせて頂いています。忙しい業務の中で大切な人として子ども達とつながり、やり取りをして心を動かしている先生方に「素敵だな~」とほっこりした気持ちで一日が始まります。

 

ついつい慌ててしまう毎日ですが「小さなことを丁寧に、やるべきことをコツコツと」と

日常を大切にしていく中で虐待の芽は生まれないのではないかと思います。

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービスおひさまぷらす 吉田広子