今年度、2年ぶりにあずきクラスを担当させて頂くことになりました。
4月からの新しいお友達も加わり、新たなあずきクラスがスタートして1ヶ月が経ちました。
子供達にとって、より良い環境設定を図る為にお部屋のレイアウトや1日のスケジュールを少し変更しました。
お部屋のレイアウトは、テラス側入り口の目の前に荷物置きの棚を配置し、来所後すぐに荷物を置いてそのままの流れで出席シール貼りが出来るようにとスムーズな動線を確保できる為の作りとなっています。最小限の声かけやサポートで子供達の自立を促せるようなねらいがあります。
手指トレーニングを含めたおあつまりまでの朝の自由時間には、手先の巧緻性を高めたり集中する時間を増やす事をねらいとしたトレーニンググッズを用意していますが、なるべく子供達が主体的に楽しめるように一人一人の子ども達の『好きな事、好きな物』で過ごしてもらえたらと思っています。その事で自然と離席も減り集中出来る時間が延びています。自らの思いがあってこそ成長出来るのではないかと考えています。
主活動の後は毎回運動のお部屋でサーキットや体を動かす遊びの時間を作っています。初めは自由に動き回っていた子ども達も日を重ねるごとに、自分の名前を呼ばれるまで待つこと、名前を呼ばれてからスタートする事、順番を待つ事が出来るようになっています。サーキットはスタッフと一緒に回りながら参加出来たり、キックバイクに乗る事に挑戦出来たり、遊びの幅を広げながら体を沢山動かす事が出来ています。キックバイクも、踏切や信号、ガソリンスタンドのイラストの前で一旦停止し、自己コントロールや社会性、認知面にもアプローチ出来る取り組みを行っています。
給食の後は、お昼寝の前なので絵本でリラックスする時間へと変更しました。歯磨きとトイレの後、廊下を真っ直ぐ絵本の部屋へ移動できるような動線を作り、自分の荷物や上靴を自分でなおす事が出来るように視覚ツールを準備しています。お友達とのやりとりを経験する時間にもなっています。
スケジュール変更当初は、これまでと違う!と戸惑う子もいましたが、数日で慣れる事が出来、落ち着いて過ごせるようになっています。
子供達にとって、わかりやすく安心出来る環境設定を今後も工夫しながら、これからも子供達の沢山の笑顔と成長の為のお手伝いを丁寧に行っていきたいと思っています。
児童発達支援センターおひさま 田代吏江子