若草学園の実践ブログblog

「食べてくれたこと」

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

若草学園入所部にも、新しい職員が入って一緒に働く仲間が増えてきています。

5月15日からも新たに仲間が加わりました。児童施設での働いた経験がない職員や、大人の福祉施設で働いていた職員など、これまでの経験はそれぞれです。

 

夕食の時の話ですが、ある男の子に新人職員が付き添って食事の支援をしていました。見慣れない顔だったせいか、なかなかご飯を口に運んでくれません。緊張しているのか、戸惑っているのか、言葉で伝えることが難しいため、どんな気持ちか分からずにいました。少しの間、顔なじみの職員が、その男の子に付き添いました。食べるのはゆっくりでしたが、安心したのかご飯が進みました。

 

数日経って、同じように夕食で、新人職員が男の子に付き添いました。箸を持つタイミングや、食器の渡し方、声掛けなど、試行錯誤しながら食事をとってもらいたいと支援をしていました。

すると、何かのタイミングでご飯を食べ、お肉を食べ、汁物も飲み、全体の6割ほど食べることが出来ました。

 

 

 

数日で、信頼関係が結べたとか気持ちが分かるようになったとは言えませんが、少しでも安心して食べてもらえたのだな、受け入れてもらえたのだなと、新人職員も私も嬉しく感じました。

 

そして、その試行錯誤をすることや、信頼関係を築いていくことは、新人職員だけではなく、私自身も学ばされます。何をしたらこうなるとか、こうすればできるとか、人と人との関わりは単純ではありません。まずは子ども達が、安心して喜んで私たちを受け入れてくれること、子ども達に寄り添う支援を行っていくことが大切だと感じました。

                        

                        入所部  K.Y