学童保育施設の実践ブログblog

「注意するのも難しいね」《 なかよしクラブ》

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外遊びをしていると4年生Sさんが
「ゆうたーあんねY(2年生)達が滑り台からおもちゃ転がして遊びよってからね、するな!て言っても全然聞かん!」
と相談してきました
「あぁーそれは危ないね」
「でしょ?変わりに言ってよ」
うーん悩みました。確かに私が行けばYくん達はすぐに止めるでしょう。しかしそれでSさんの為になるでしょうか?今はSさんが成長するチャンスかと考え助言をすることにしました。
私「Sはなんて注意したの?」
S「えっ?するな!やめろ!て怒ったのに聞かん」
私「Y達は楽しく遊んでるんでしょ?そんなに話した事もない人からいきなり怒られたらどう思うかな?」
S「えっと……」
考えるSさん。
私「思い出してみてん、Sもこの前、T(5年生)に怒られた時どうした?」
するとハハッと少し苦笑いしながら
S「文句言った」
とSさん。
私「そしたら、どういう風に言ったら聞いてくれるか分かるど?」
S「うんいきなり怒られたらムカつく。でもなんて言えば良いと?」
私「Sが言ってることは間違ってないよ?Y達が危ない事してるんだからそれを優しく言ってみたら?」
と伝えると
S「頑張る」
と走っていったSさん。しばらくして見に行くとYくん達は滑り台で遊ぶのを止め別の遊びをしていました。
伝え方ってとても難しいですね、Sさんは自分の経験から相手の気持ちを考えて伝える事ができ1つ成長できたのかなと思います♪大人がすぐに注意するのではなく子ども達が自分達で伝えあえる雰囲気作りをこれからも意識していくことで、子ども達の自主性の育ちの手助けになればと思います。

「あっ…」

「お兄ちゃーん!」
「うわびっくりした!」

上田 ゆうた