学童保育施設の実践ブログblog

「缶けり」(しらかわっこクラブ)

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「缶けり」(しらかわっこクラブ)

最近子ども達は再び缶けりブームが再来しているようです。缶けりと言っても缶の代わりにボールを使いますが(笑)
しかしこの缶けり、指導員の話し合いでも話題に登るほどハードなのです・・・というのも子ども達何度も缶けりを行い隠れ方や蹴り方などとても上手になっています。洋服で誰かバレるのを防ぐためにジャンバーを交換したり顔が見えないように隠しながら走ってきたり💦ルールの関係で鬼1人対複数人、中々全員見つけるのには骨がいります💦何度かその状況を見かねた上級生から鬼を2人にしてはどうかと提案がありやってみるのですが、1人は探しに行き1人はボールを守り、今度は鬼が強すぎて誰も蹴れません。バランスをとるのはとても難しいですね。

それでも毎日のように遊ぶ子ども達、難しいが故に面白いのでしょうか。ある日の缶けりでは2年生の男の子がジャンケンで鬼に決まりました。すると鬼から一言
「名前が分からない人がいるから自己紹介して!」
確かに!学童で一緒に過ごす仲間とは言え普段から遊ばないと中々名前が一致しないようです。急遽はじまった自己紹介大会
「1年の〇〇です!」
「あぁ君が〇〇か!」
といったやり取りもあり子ども達も笑い合いながらとても楽しそうです♪ルールは簡単なので1年生も入りやすく、普段遊ばない人と関われる良い機会になっています。

「どこにいるかなぁ」

「〇〇みっけ!」
「あぁ間に合わなかったー」
私(後ろから猛ダッシュしてる子がいる・・・)

「あぁ蹴られたーくそー」
とドンドン白熱していきます。2年生の子がやっとの思いで全員見つけ、次の鬼は1年生に決まりました。正直、大丈夫かな?と心配した私でしたが、しばらくすると鬼だった2年生が戻ってきました。
「鬼俺が変わるけん隠れて」
「えっ良いの?」
と私が尋ねると
「今日は人数多いけん1年生じゃ無理だん」
なんと上級生達が話し合って鬼を続けてくれる事にしてくれたそうです!優しいお兄さんの姿に感動を覚えます。

缶けりが楽しいからこそ子ども達は本気で遊びます。時には見つけれずに何度もボール蹴られ悔し涙が流れる事も、見つけたのに走ってきた勢いでボールを蹴られ怒ってしまう事もあります。それでも子ども達は次の日には缶けりやるぞーと楽しく遊んでいます。遊びを通して、全員見つけた時の達成感や、喧嘩してもその悔しさや怒りを乗り越える逞しさが育っている様に感じます。子ども達にとって遊びはかけがえのない栄養源ですね!私達指導員は子ども達が遊びの中で育っていくのをサポートする大切な仕事なのだとこのブログを綴りながら改めて認識できました。
最近では外で思いっきり遊ぶ事も難しくなっています。学童がいつまでも子ども達の大切な遊びの場として頑張っていきたいです。

おまけ
「ここ最強の隠れ場所だけん」
「どうやって蹴るの?」
「・・・・・・さぁ?笑」

学童 上田 ゆうた