進級した4月から振り返ると、色々なことができるようになった子どもたち。
周りの友だちとの差を感じて自信を見失ってしまう姿もありましたが、その度に私たち保育者は励ましたり、できなくてもいいんだよ、と「ありのまま」の姿を認め、褒めてきました。
緊張しやすく、中々自信が持てなかったNさんがいました。
Nさんは「竹馬」に興味を持ち、それからは毎日夢中になって竹馬に乗り始めました。
でも最初から乗れたわけではありません。
まずは保育者が支えながら5m歩くことからのスタートでした。
それでも、私は乗り始めた時から「凄いね!上手に進めているよ!」と褒め続けてきました。
Nさんの、褒められたその時の嬉しそうな表情は今でも忘れません。
支えながらの竹馬歩きから、壁を背にして1人で乗る練習→1人で歩く練習へとステップアップしていったNさんは、何度転んでも、前に進めなくても諦めず、いつでも楽しそうに乗っていました。
少しづつ乗れるようになっていき、気付けばたったの1ヶ月で1人でグラウンドを1周歩けるまでに成長していました。
それを観ていた周りの友だちが、「凄いね!」「自分も乗りたい!」と話しかけるようになり、Nさんは嬉しそうに友だちに乗り方やコツを教えている姿がありました。
竹馬を通して、少しでも自信を持つことができたのかなと思っています。
古庄