緑ケ丘保育園の実践ブログblog

えほん!【5歳児 らいおん組】

カテゴリー:緑ケ丘保育園の実践ブログ

私倉原、去年もこのブログ(1歳児クラスのカテゴリ)で絵本についての記事を書いたのですが、
今年もひとつ絵本について書かせていただきたいと思います!

今年は5歳児クラスを受け持っているという事で、子どもたちの理解する力も年齢相応に成長しています。
少し長い文章や、どういうことだろ?と考えさせられるものなど、小さいクラスで読むにはちょっと難しいような絵本にも
とても興味を持ってくれますよ♪
子どもたちが夢中になって絵本の世界観に釘付けになっている時間は、
そのまま子どもたちの創造力がどんどん膨らんでいっている時間の様に感じ、読んでいる私も嬉しくなってきます。

しかしそうなると、こちらとしても今度はどんな本を読んでみようかと燃えてくるわけで…
5歳児の子どもたちに日頃出会えないような一癖も二癖もあるような絵本をプレゼンしてしまうのです。

例えばこちらの「怪談えほん」シリーズ。
最早、緑ヶ丘キッズの間では倉原=怪談えほんシリーズという認識が出来上がっているかもしれません(笑)
それほど頻繁に読んでいる物で、勿論子どもたちの最初の印象は「こわい」「こわそう」「いやだ」
といったものと「おもしろそう!」「よんでよんで!」といったものとで極端に分かれていました。
しかしいざ読み始めると、怖いかも!と手で顔を覆っていた子が指の間からチラッとこちらを覗きはじめ
いつの間にか手を下ろし、絵本の世界に引き込まれていくのがわかります。
ドキッとするような場面もありますが、シリーズ通して言えることはやはりその雰囲気の良さ。
子どもたちの好奇心がみるみる引き出されていくような絵本ばかりで、リピーターも続出!
「”いるのいないの”読んでよ!」「今日は怖いのじゃないと?」と楽しみにしてくれているようです。

シリーズを監修する文芸評論家の東雅夫氏の
怪談や幻想文学の第一線で活躍する作家たちと、ベテランから新進まで異彩を放つ作風で実績ある画家たちとが相携えて、
子供たちの柔らかな魂を揺さぶり、視えない世界への畏敬の念や未知なるものへの憧れを育むような、
かつてないコンセプトの絵本を生み出したい!
という情熱や
 怖い話や不思議な話には、人間の生の根幹に触れる真実が秘められています。
磨き抜かれた言葉とヴィジュアルを通して、その真価(エッセンス)を子供たちに伝えること──
それは必ずや読者である子供たちにとって、
混迷する現代を力強く生き抜き、未来を切り拓く、心の糧となるはずです。(怪談えほん特設サイト より)
といった企画のねらいや思いにも共感します。

たかだか絵本かもしれませんが、たった一つの物語がその子の心に残り続けるかも…と思うと
子どもたちが面白いと思ってくれるような本を届けるぞ!そんな気持ちになりますね(*^-^)

ジョンクラッセンの帽子シリーズも大ウケでした。

長谷川義史さんの関西弁での翻訳が新鮮なようで、一緒になって読みながら大笑いする子どもたち。
しかし後半は「え?」と考えさせられるような内容。
いったい何が起きたのか…あえて答えは出さず、子どもたちの想像に任せてみています。

勿論、「これは絶対にウケるぞ!」と自信満々で持ってきたがいまいちな反応…ということも沢山あります><
(おそらく読み手の問題だとは思いますが😢)
らいおん組の子どもたちからもすっかり期待されているようで、どんどんハードルが上がっていっている気もしますが、
夢のあるお話、とにかく笑える絵本、ちょっと怖い絵本…
様々な物語や絵本との出会いの中で想像力が培われていく時期です。
遊びに夢中になっている子でも、絵本を読むのは特別な時間。そんな力が絵本にはあるんではないでしょうか。

僕が緑ヶ丘保育園に勤めるようになって小さい頃読んでいた沢山の絵本と再会しました。
わー懐かしいな!と思いながら、母にその話をすると「私は絵本なんてちっとも読んでないよ」とのこと。
どうやらそれは保育園での記憶のようで、あの時読み聞かせをしてもらった様々な本のことを
無意識に覚えていたようです。
未来の子どもたちが素敵な本に再会できるように、残り半年を切りましたがこれからも子どもたちに
色々な絵本を読んでいけたらなと思います。

 

倉原