夏バテとは…だるさや食欲不振、疲れやすさなど、夏の暑さによる体調不良を総称したもの。
◇子どもは夏バテになりやすい!◇
子どもは暑くても元気いっぱいに思えますが、じつは大人よりも夏バテになりやすいのです。
その大きな原因は、体内の水分の割合です。幼児は大人よりも水分の割合が大きいため、汗などで水分が失われると脱水状態になりやすく、夏バテへとつながってしまいます。
また、水分量の多い子どもの体温は、まわりの気温に左右されやすいです。そのため、気温が高いときには体温も上がり、体力も奪われて、夏バテになりやすいです。
【症状】ほとんど大人と同じような症状です。
• だるさ
• 食欲不振
• 下痢など胃腸の不良
• やる気がない
• 不眠
• 手足の冷え など
夏バテの症状は熱中症の症状にも似ていますが、熱中症は高温多湿の中で急激に症状が進むのに対し、夏バテは数日間かけてゆっくりと進行するのが特徴です。
【原因と対策】
① 温度差による自律神経の乱れ
暑い屋外と冷房の効いた屋内。この温度差の大きい屋外と屋内をくり返し行き来することで、体温調節を行う自律神経が乱れ、体内のさまざまな機能に影響が出ます。
→エアコンの温度は25~27℃に設定
室内を冷やしすぎないように! 屋外と屋内の温度差に気をつけましょう★
② 暑さによる睡眠不足
寝苦しい夜が続くと、十分に眠れず、疲労を回復できなかったり、体力を消耗します。
→寝苦しい夜には、27~28℃ぐらいの設定
エアコンや扇風機の風は、直接子どもに当たらないように気を付けましょう!口や鼻が乾燥して、息がしづらくなってしまいます💦風向きに注意すれば、一晩つけっぱなしにしても問題ありません♪
③ 発汗による水分・ミネラルの不足汗をかくことで体内の水分・ミネラル(ナトリウム、カリウムなど)を失うと、脱水状態になり、体の中に熱がこもりやすくなります。
→冷たいものは控えめに
胃腸を冷やしすぎないためにも、冷たい飲み物はできるだけ避けましょう。
ジュースよりも、むぎ茶やイオン飲料など、ミネラルが入った水分をぬるめにして飲ませるようにします。
④ 暑さによる食欲減退
暑さで食欲がなくなると、十分な栄養が摂れとれなくなり、消化機能も低下してしまいます。
→栄養と食べやすさを考えた食事を!
◉野菜でビタミンを摂取
ビタミンの多い野菜を摂取することで、免疫力がアップします。
特に、見た目にもカラフルな彩りが加わる夏野菜がおすすめです。色数が多いことで、食欲がわく効果があります。
◉クエン酸を含む梅干しや酢、レモンなどの酸っぱいものをとる
疲れを感じる体の回復には、クエン酸が役立ちます。暑い夏に、酢の物やはちみつレモンが欲しくなるのは自然なことなのです。
酸っぱいものが苦手なお子さんには、酢豚や甘酢漬けなどを試してみてはいかがでしょう。
◉いろいろな食べ物からたんぱく質を
特に豚肉は、疲労回復にもってこいのビタミンB群を多く含んでいます。
お肉や魚、大豆などからバランスよくとるとよいでしょう。
◉普段よりも少しだけ塩分を多めに
塩分は、食欲増進に効果的です。
汗で流れ出る塩分もあるため、夏バテの症状が出ているときは、少しだけ多めに摂取を。料理への塩分を足すほか、みそやしょう油などを使う料理を意識して一品追加すると、取り入れやすいです。
最後に…大切な事は、「早寝早起き、軽い運動」
よく聞くことですが、体の調子を整えるためにも、とっても大切です!
夏休みやお盆休みで、生活リズムがいつもより後ろ倒しになり、遅寝遅起きになるご家庭も多くいらっしゃると思います。
でもこれは、体の負担を考えるとよくありません。毎日、同じリズムで早寝早起きすることを心がけるほうが、元気に過ごすことができるのです。
また、朝などの涼しい時間帯に、適度な運動を取り入れましょう。
たとえば、家族での散歩や、朝のラジオ体操、セミ捕りなどで十分です。
私も今年は朝のラジオ体操を心がけてしていました!朝の番組内でテレビ体操をしていますので、その時間帯に子どもと一緒にしています(*^-^*)久しぶりにすると、今の自分にとっては意外とハードで、部分的に筋肉痛になりました(笑)
子ども達は大人と一緒に体を動かすと、精神的にも満たされたり、安定したりするというメリットもあります♡ぜひ、涼しい時間帯を選んで、一緒に!何か体を動かしてみて下さい♪
厳しい残暑も、健康に乗り越えていきましょう(^^♪