白川幼稚園の実践ブログblog

「救急時の対応」保健 岩谷

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 防災月間の最後には…救急時の対応について記載していきます♪ 

「ぐったりしていて様子がおかしい子どもがいる…。」
この子の心臓が止まっているかどうか、はっきり判断できるでしょうか?
心臓は外から目で見えないので、一般市民が判断するのは難しいですよね…。
反応(意識)がない+呼吸がない=心臓止まっている?
↑この二つをすばやく判段し、心肺蘇生法とAEDを実施します!

【心肺蘇生法の効果】
心臓が止まった人を救出する為には、その場に居合わせた人が、「倒れてから短時間で発見する」「早期に心肺蘇生を行う」と言う短時間での対応が非常に重要になります。
すぐに心肺蘇生が行われると、その効果は非常に大きくなります。

救急隊が到着する前に心肺蘇生が
「実施されていなかったケース」<「実施されていたケース」は2.5倍救命率が上がり、心肺蘇生法+AEDが使われると10.1倍上昇します。

☆救急車の到着までに、その場に居合わせた人が倒れてから2分ほどで気づき、すぐに救命処置をした場合と何もしなかった場合とでは、命が助かる可能性がそれぞれ約50%と約25%であり、2倍の違いがあることがわかります。
☆☆心肺停止になった場合、早期の心肺蘇生法の実施が救命率に大きくかかわってきます!

~様々な言葉がありますので、詳しく解説していきます~
心肺蘇生法…胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせ
 手順についてはネット検索で出てきますので、定期的に確認されて下さい。
 心臓マッサージ:人工呼吸=30:2  この回数で絶え間なく継続します!
≪人工呼吸≫ 大人:人口呼吸に抵抗がある場合には省いてOKとされている。絶え間なく心臓マッサージをし続け、AEDの到着を待ちましょう。
子ども:人口呼吸はかなり有効とされている。のちの社会復帰率に差異があることがわかっています。できるだけ、心臓マッサージに加えて人工呼吸も行いましょう。

AED(自動体外式除細動器)…2004年より一般市民でも使用できるようになり、空港、駅、学校、公共施設等に設置されている。操作方法を音声でガイドしてくれるため、はじめてでも 簡単に使用することができます。
・心臓の状態をAEDが判断し、自動的に電気ショックが必要かどうかを教えてくれる。
・必要な場合に電気ショックをすることで、正しい心臓のリズムに戻す。

☆☆☆意識がない場合には、速やかに心肺蘇生を行いましょう!
 心肺蘇生を行いたいと思っても、または行った結果、うまくいかなかった場合に罪に問われないかと、心肺蘇生法を躊躇してしまう場合があるかもしれません。
民法第698条「救急事務管理」の規定により、悪意または重大な過失がない限り善意の救助者が傷病者などから損害賠償責任を問われることはないと考えられている。☆善意に基づいて注意義務を尽くし救急蘇生を実施した場合には、民事上、刑事上の責任を問われることはないと考えられています。

焦っている時、意識や呼吸の確認をしても、分からない時があります。分からない時は迷っている時間が危険なので、とりあえず心臓マッサージをして下さい!
いつどこで、心肺蘇生術が必要になるかわかりません。私は野球観戦に行ったとき、スーパーで買い物をしている時に、遭遇しました。まずはたくさんの助けを呼び、積極的に心肺蘇生に関わっていきましょう!日本赤十字病院では救急講座等も行われていますので、自信をつけるためにも受講されることをおススメします(^^)♪

 

~こどもたちの後ろ姿ショット~ 

何を話しているのか、想像するだけでかわいいですね♡