白川の里の実践ブログblog

映画を通して

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 久しぶりにDVDをレンタルし、映画を見ました。

「わが母の記」と「明日の記憶」で認知症をテーマにした映画です。

先月、認知症ケアの研修を受けた時に、参考にと施設長より紹介があり娘と拝見しました。

本人・家族・周りの人のそれぞれの気持ちが表現してあり、その世界に引き込まれていくように見てしまいました。

 

 映画の中で1番印象的だったことは、息子を理解できないにも関わらず、息子の子どもの頃の思い出話をされる姿で、熱い涙が頬を伝いました。家族との絆を感じた場面でした。

ユニットにいらっしゃる認知症のご入居者も、よく「学校から帰る時間だから、ご飯を炊かなん」とご家族の話をされます。話をされる時はご家族への愛情に溢れた表情をされています。

 一緒に見た7歳の娘は、認知症という言葉は理解できていますが、「何もかも忘れていくの」と寂しそうな表情を浮かべました。両親と同居している為、いつかはと思っていますが、娘が「不思議」、「怖い」と思わずに、人が歳を重ねる事をしっかり理解して欲しいと思う、そんな映画でした。

 

 ご入居者と過ごす1日1日を大切に、悔いのないようにする為に認知症ケア等、様々なことを更に学び、寄り添ったケアができるよう成長していきたいと思いました。

 今後もご入居者との信頼関係を築き、症状を理解するだけでなく、その方のことを理解してケアに努めていき、また落ち着いた環境を作っていくことでBPSDの緩和に繋げていきます。

 

 

西館2丁目 介護職員 江藤 有沙