白川の里の実践ブログblog

安心できる暮らしの場

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私の担当するH様(一人暮らし・要介護2・女性)のことについてお話いたします。

昨年の4月に転倒し骨折。室内でも歩行器が必要な方です。

 

認知症があり、すでに危険認知度も低下していて民生委員さんから、もう一人暮らしは無理ではないか・・との声もあがっています。何度も有料老人ホームへの入居をお願いしてきましたが、その度に「父親が建てた家に住み続け、仏壇を守らないといけないから。」とほかに移ることを了承して頂けない状態です。

 

先日の台風10号の接近を心配して、保佐人の方とショートステイを勧めましたが、かたくなに聞き入れてもらえませんでした。

 

この状況の中、白川の里では、台風への警戒から職員一丸となって施設のご利用者を守ろうと必死に動いていました。

 

私としても、危険な状態のH様を助けたくてどうしようかと考えましたが、日曜日に訪問し、窓ガラスに養生テープを貼ったり、ヘルパーさんも一生懸命家の周りの物を片付け、停電時の対応や食料の準備をして頂いたのですが、それ以上はどうすることもできず、「どうか何事も起きませんように・・」と祈るしかなく、心配で眠れない夜を過ごしました。

 

住み慣れた地域、我が家で少しでも長く安心して過ごして頂けるよう、支援してきたつもりですが、今回のように天災はいつくるかわかりません。今回の台風災害などの時は、白川の里スタッフは皆様が安全に過ごして頂けるよう、泊まりこみで対策をしています。

なんて安全な場所なのでしょう・・・

 

今回の危険な台風接近で、一人暮らしの方について改めて考える機会となり、事故への危険管理、天災時の退避策など、ご本人や保佐人様、各事業所と相談しながら、ご利用者様が安全に安心して頂けるよう、早めに次の安全な暮らしの場へ入居して頂く必要性があるのではないか・・と痛感しています。

 

居宅介護支援事業所  春間 久美