白川の里の実践ブログblog

父のこの頃

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先月の台風では我が家でも、買物・窓の養生・食品の買出し・庭の草花に支柱を立て、下がっていたひょうたんを収穫と忙しく動いていました。

思いつく準備を一通り終えて、自分の部屋の雨戸を閉めようとしたら何か違和感を感じ、鍵を閉めるが穴が合いません。

よくみると雨戸も以前のものと変わっていたのでした。

父に尋ねると「おっが替えたかね?」との返事。

外からつっかえ棒を施し今回はしのごうと考えていた所、父がインパクトドライバーと延長コードを持ってやって来ました。

私が「もう風が吹きよるけん今度でよかよ」とやんわり止めるもその言葉は届かず、

父は暫く試行錯誤したのち、反対側を止めなければ意味ない事を悟り、道具を全部そのままに階段を下りていきました。

台風が去った後にその工事を終了させてくれたのですが、今度は雨戸が開かなくなっています。

このことを一生懸命作業してくれた父にまだ言う事が出来ず、外は気持ちの良い秋空なのに、雨戸を閉めたまま過ごしています。

以前は何でも器用にやってのける父だったのに・・・。こんなふうに出来ない事が増えていくのだと感じている今日この頃です。

仕事でご利用者の方には感じない苛立ちであったり、割り切れない気持ちは肉親ならではのものだと改めて実感しました。

ご利用者だけでなくその方の取り巻く環境やご家族の気持ちにも寄り添えるケアを行って参りたいと思います。

           訪問介護 森本 真代