白川の里の実践ブログblog

日課の散歩

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私はご入居者の日課の散歩に付き添うことがあります。

散歩中、A様は昔の話をされます。息子様夫婦は共働きでその方がお孫様の面倒を見ておられたそうです。塾の送迎など、ご自分も若い時は苦労されたと・・・

話の最後に「なので私はここにいるしかないんですよ。仕方ないですよ」と話され寂しそうな顔をされ、私はどう声かけをしたらいいか迷いました。

その後施設では写真撮影や食事会など楽しいイベントを行いました。

A様は自分で洋服を着替えられ、自慢の腕時計をされて満面の笑みで撮影されていました

その笑顔を拝見し、私はあらためて「仕方ないよ」と言われた言葉はあきらめや慰めではなく、その方自身が今までの人生全てを受け入れそれでも生きていく覚悟だったのではないかと。

A様がこれからも前向きに生きようと頑張っておられる姿を日々感じています。

そして私は健康管理を通じてご入居者の皆様を支えていきたいと思いました。

 

                                      看護職 桶田